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マイナー、メジャー審判の待遇格差#3

給料と移動に関して大きな格差がありましたが、生活環境にもマイナーとメジャーでは、大きな格差があります。その一つがスケジュールです。アメリカプロ野球の日程は、日本に比べるとかなり厳しいものがあります。マイナーでは、年間140~144試合で、それを5か月間で終了させなければなりません。単純に日数で割り算すると、試合が入ってない日は、月に2日ほどになります。つまり、休日は月2日ということになります。


メジャーリーグはというと、こちらもスケジュール的にはかなりハードです。年間162試合を6か月で終了させます。休日の頻度でいえば、マイナーリーグと同じようなものです。ただし、ここで大きな違いがあります。メジャー審判には、契約で決められた休日があります。1週間の休暇をシーズン中に5回ほど取れるのです。これは、マイナー審判にとってみれば、とても羨ましい待遇でした。マイナー審判は、連休が取れるのがオールスター休みの3日間だけでした。僕は、その3日間を利用して強行に日本に帰国した事がありました。家にいることが出来たのは、1日だけでした。今となっては良い思い出です。


そして、マイナー審判は、シングルAクラスまでは、2人制審判、ダブルA、トリプルAクラスは、3人制審判が原則です。この違いも意外と大きな違いで、一番大変な仕事である球審を行う頻度がかなり違うのです。2人制審判だと2日に1度球審をやっていて、年間140試合中70試合も球審を担当するのです。とても大変だったのですが、この経験が土台となってメジャーに上がっていくのです。メジャーに上がる前までに球審を経験した数がかなりの回数となります。言い方を変えれば、メジャー審判として球審が出来るようになるには、そのぐらいの経験が必要だということなのです。


このような過酷な条件下で競争を勝ち抜いた者だけが、メジャーリーグ審判に登用されるのです。このようなシステムを選手達も当然知っています。だから権威があるのです。

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■AAで一緒に審判をしていたQuinn Wolcott 君。彼もこのような競争を勝ち抜いて、現在最年少メジャー審判として活躍しています。彼と1シーズン一緒に仕事した経験が、僕の現在に大きく影響しています。

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