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2014年06月 アーカイブ

2014年06月20日

Baseball と 野球

皆さん、こんばんは。久しぶりの更新になりました。申し訳ありません。これからは、僕から皆さんにお伝えしたことを書かせて頂きたいと思っています。出来るだけ更新していきたいと思っていますので、またご購読のほど、宜しくお願いします。


アメリカから帰ってきて、日本の野球を見るようになって3年目なのですが、試合時間が長いということを痛感しています。いろいろと原因があるとは思いますが、僕が見るに、投手の投球間の間合いが長いということが原因ではないかと感じています。


客観的に見て、アメリカのベースボールよりは、平均して長いことは間違いありません。この間合いの長さの原因になっていることが最近やっとわかってきました。それは、”投手の打者への攻め方の違い”だと思います。


アメリカでは、原則として投手は、ストライクゾーンに投げて、打者を打ち取るということが大原則になっています。故意にボール球を投球することは、”マナー違反”になります。それなので、打者は、基本的に投球を打っていきます。なぜならば、ストライクゾーン(打てる範囲のところ)に投げてくることを前提に投球を待っているからです。

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一方、日本では、投手がボール球を使って打者を打ち取ることが割と常識となっています。この差が、実は、とても試合時間の長短に影響を及ぼしているのです。


日本に来ている外人選手に会う機会があると、必ず聞く質問があります。それは、アメリカと日本の野球で、何が一番大きく違う?という質問です。そこで、返ってくる応えの99%は、上記の事、つまり、投手の打者への攻め方が違うと口を揃えて言ってきます。


外国人投手は、ボール球を使えとコーチから言われると、どうしてボール球を使うのか理解できなくて、そこに馴染めずに、帰国した投手もいるほどです。外国人打者は、勝負がとても複雑で、日本で打つことのほうが難しいと言っています。


投手と打者の勝負が、アメリカでは、力やコントロールとの単純な勝負になりますが、日本では、”駆け引き”の勝負ということになります。投手の投球数に神経を使っているアメリカでは、なおさら多くのボール球を使うということが理解できないわけです。


駆け引きになれば、当然投手の投球間間合いも長くなることが目に見えています。そして、その長い投球間に慣れている日本人打者を打ち取るために、前回のWBCで日本に勝利した中南米のチーム(プエルトリコだったですかね?)は、日本の打者陣には30秒以内に投球するように投手に指示を出していたそうです。当然、日本人打者は、タイミングが合わずにいつもより打てなかったのです。


メジャーのクローザーとして大成功を収めている上原投手は、日本時代からとても投球間が短く、彼の投げる試合は、試合時間が短いと評判でした。そんな彼は、アメリカで抑え投手になってからも間合いが短いことで有名です。打者に応じて、極端なシフトを引くメジャーでは、三塁手が一塁手と二塁手の間後方、右翼手の前を守ることもよくあります。上原投手の投げている試合で、三塁手が右翼手の前に移動中に、それに気づかず、投球を開始してしまったというエピソードがありました。そのぐらい間合いが早いのです。


ファンの為にもスピーディーな試合をすることは、本気で考えていかなければならない時代に来ているのです。

2014年06月23日

イチロー選手の影響

前回、投手の打者への攻め方による、試合時間への影響を書かせていただきましたが、僕自身パリーグで審判をしていたころを振り返ると、こんな記憶があります。


イチロー選手が、日本で全盛期には、そのイチロー選手と対戦することが、各チーム投手陣のカギとなっていました。イチロー選手は、ご存じのように投球を選んで、狙った投球に絞って打っていく打者ではありません。悪く言えば、”悪球打ち”、よく言えばどんな投球でもヒットゾーンに打つことが出来るスーパーマンのような打者なんです。日本でのデビュー当時から、そのような打ち方をしていました。


当時、投手の攻め方の支流としては、コースに投げ分ける投球、アウトコース、インコースいっぱいに投げて、ホームベースから少しだけ外したり、入れてきたりと、いわゆるコースに投球を出し入れするような投球方法が支流でした。打者の打ち方の支流といえば、イチロー選手のような打者は少なく、ボールの投球には、出来る限り手を出さないで、狙っているストライクの投球を待って打つことが支流だったと思います。

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そんな中、イチロー選手の台頭により、パリーグの野球では、今までのコースの細かい出し入れ的な投球が、通用しなくなってきていたのです。そうなると、投手は、打者への攻め方を変える事を余儀なくされます。


そこで、投手がやりだしたのは、コースに投げ分けるというよりは、自分の”投球の力”で勝負するようになっていったのです。イチロー選手に対して勝負して勝つためには、投球自体のスピードや威力、変化球のキレの良さ、などで勝負しなければ打ち取れなくなっていったのです。なぜならば、イチロー選手のような打者に、細かいコースの出し入れをしていても、見逃さずに打たれてしまうからです。


イチロー選手をまわりで見ていた、パリーグの打者陣もだんだん、彼の打ち方をまねるようになっていくように見えました。こうして、パリーグの野球は明らかに変わっていきました。これにより、”投球の力”を持った投手が、パリーグに増えていきました。そのような環境で育っていった投手の代表が、松坂投手であり、ダルビッシュ投手であり、マー君であると思います。


彼らは、アメリカで勝負できる投手の条件である、ストライクの投球で打者を打ち取ることができる投手です。


いつの間にか、交流戦で勝率の高いのがパリーグのチームという雰囲気が生まれました。僕は、この原因は、間違いなくイチロー選手の活躍のお蔭であると思っています。


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