« ビーンボール(故意に打者を狙った投球) | メイン | ルーキーリーグで#2 »

ルーキーリーグで

僕が、アメリカに二度目に渡り、ルーキー
リーグで審判をしていた時のエピソードです。


僕が、球審をしていた時の事です。
ちなみにルーキーリーグとは、日本流に言うと
7軍にあたるマイナーで最下級のリーグです。


このクラスには、多くの外国人プレーヤーが在籍
しています。しかも、とても若い選手達です。
16歳ぐらいの選手から在籍できて、21歳
までしかこのクラスにいることはできないはず
です。(たまに、メジャー選手がリハビリで
試合に出ることがありますが・・。)


僕がこのクラスのガルフコーストリーグに
いたときには、松井稼頭央選手(当時NYメッツ)
もここでリハビリの為に試合出場していました。
ガルフコーストリーグは、フロリダ州の各チーム
キャンプ地施設を利用して行われているリーグ
なので、メジャー選手のリハビリには最適なのです。
アリゾナのルーキーリーグも同じようなリーグ
でリハビリ選手がよく利用します。


そして多くの若い外国人選手が、初めてアメリカ
に来てアメリカのベースボールをやるところなので
ベースボール以外のアメリカ文化を学習する場
でもあるのです。ベースボールのマナーを学ぶ場
であることも言うまでもありません。


僕が球審を務めていたある試合で、二塁ベース
にいたある外国人選手が、奇妙な行動をしていました。
それは、捕手の構えた場所や投手に出したサインを
二塁ベース付近から見て、打者にその情報を
教えていたのでした。


しかも、誰にでもわかるようなあからさまなジェスチャー
でやっていたのです。それを見た僕も、”ちょっと
やりすぎだよなぁ。”と思っていました。


回が進んで、そんなサイン盗みのことも忘れていた
矢先に、ある打者の初球にい、いきなり頭にデッド
ボールが投げられたのでした。前回の記事でお伝え
した”ビーンボール”でした。


僕は、はじめあっけにちられていて、何が何だか
わからなかったのですが、パートナーが寄ってきて、
「タク、わかってるか?間違いなく狙って投げたぞ。
退場にしないと!」と言われて、言われるままに
退場を宣告しました。


そうなんです。そのぶつけられた打者は、先ほど二塁
ベースからサインを盗んで、打者に伝えていた外国人
選手でした。初めてアメリカに来て、アメリカベース
ボールの常識を何もわからずに、今まで通り母国で
やっていたことを何気なくやったのでしょう。


このビーンボールを受けたことで、この選手は、
”アメリカでは、サインを盗んで打者に伝えては
いけない”ということを学ぶことになります。


僕もそうです。ビーンボールなんてまずないだろう
と思っていた自分もこの件で、”アメリカでは、
マナーに反するとビーンボールが投げられる。”
ということを学んだのです。


特に、外国人が多いルーキーリーグでは、
アメリカのベースボール文化を外国人に教育
する、格好の場所となっているのです。

Calendar

2016年09月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー