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2013年04月 アーカイブ

2013年04月03日

ベースボールの始まり

ベースボールと野球の違いを理解する上で、これだけは知っておいて欲しいことなので今回書かせていただきます。それは、どのようにしてベースボールが始まったかということです。


ベースボールは、現在のようなスタイルとは少し違いました。現在のように投手が打者を打ち取るということがありませんでした。


どういうことかというと、投手は、打者のリクエストに応じて、打者の打ちやすいところに下手投げで軽く投げていたということです。ですから、打者が打つのが当たり前で、何点取れるかの勝負になっていたのです。


このような始まりなので、今でもベースボールでは、打つことが優先されているのです。アメリカでは、練習といえばバッティング練習ということになります。ほとんどの時間を打撃に費やします。日本では、どうですか?ほとんどに時間を守備練習に費やしていませんか?


それと、このような始まり方をしたことで、大きく違った感覚を持っていることで重要なことがもう一つあります。それは、投手が原則ストライクゾーンに狙って投げることです。日本では、ボールの投球を有効に使えと教えられると思います。しかし、アメリカでは、ボール投球を使うことは、マナー違反になってしまうのです。ここは、大きな違いということになります。


僕が考えるに、日本の野球では、試合に勝つ事が重要な事になるので、守る事と投手が打者をボールの投球を使ってでも打ち取ることが必要になったのだと思います。


ベースボールは、打ち合いになり、どちらが多くの点数を取るかという点取りゲームであり、投手は、打者が打てる範囲に投げて、その投球の質で打ち取ることを目指し、打者と投手の勝負を観客も含めた皆で楽しむということが重要な事なのです。

2013年04月07日

ビーンボール(故意に打者を狙った投球)

前回のブログでの内容の続きなのですが、ビーンボールの事で”なるほど”と納得させられた話を聞きました。それは、当時北海道日本ハム監督であったヒルマンさんから聞いた話です。


僕はアメリカでメジャーを目指している時代のあるオフシーズンに、彼を講師に”スポーツマンシップセミナー”というイベントを開催したことがありました。その為の打ち合わせの時に僕が意地悪な質問をしました。


「日本で監督をしていて、監督の指示でビーンボールを投げさせたことはあります」?
という質問をしました。彼は、「三回あったかな、全部同じキャッチャーに投げた」。と。僕は、なぜかと聞くと、ヒルマンさんは、「執拗にうちのクリーンナップの打者達にインコース攻めをしてきたからだよ」。とさらっと言っていました。


日本人の皆さんには、ピンと来ないかもしれませんが、ここが野球に対する感覚の大きな違いで、日本の野球では、インコースで打者をのけぞらせるような投球をすることは、作戦として常識だと思います。しかし、アメリカのベースボールでは、前回お話したとおり、ストライクゾーンに投球することが大原則なのです。インコースギリギリのストライクを狙った投球が外れて、たまたま打者に当たってしまうことはしょうがないのですが、作戦として打者の近くに投球して、打者に恐怖感を与えるというようなことは、マナー違反となります。


そして、アメリカでは、実際によくビーンボールが投げられることがあります。僕は、渡米当時、なんてアメリカ人は、野蛮なんだと思っていました。しかし、ビーンボールが投げられるのには、必ず理由があることを知りました。それが、”マナー”の存在で、マナーに反した行為に対する報復がビーンボールであるということだったのです。


ベースボールには、ルールがあります。そして、ルールに対しては、皆守ろうとする意識があります。そして、ベースボールには、マナーというのも存在します。マナーには、罰則がありません。審判もマナー違反に対しては、原則なにもしません。でも、ゲームの中で、相手チームがその行為をマナー違反であると判断したのなら、報復という形でその違反に対して罰(以上)を相手に与えます。


どうしてマナーを守らなければならないのでしょう?それは、マナーに反する行為をするとベースボールゲームが楽しくなくなるのです。マナーに反する行為をして仮に試合に勝ったとしても楽しくないはずです。そしてもっと大切なことは、マナー違反をしたら、観ているファンの皆さんも観ていて楽しくないのです。


ベースボールで一番大切な”楽しむ”事を守るためのルールがマナーの存在なのです。

2013年04月18日

ルーキーリーグで

僕が、アメリカに二度目に渡り、ルーキー
リーグで審判をしていた時のエピソードです。


僕が、球審をしていた時の事です。
ちなみにルーキーリーグとは、日本流に言うと
7軍にあたるマイナーで最下級のリーグです。


このクラスには、多くの外国人プレーヤーが在籍
しています。しかも、とても若い選手達です。
16歳ぐらいの選手から在籍できて、21歳
までしかこのクラスにいることはできないはず
です。(たまに、メジャー選手がリハビリで
試合に出ることがありますが・・。)


僕がこのクラスのガルフコーストリーグに
いたときには、松井稼頭央選手(当時NYメッツ)
もここでリハビリの為に試合出場していました。
ガルフコーストリーグは、フロリダ州の各チーム
キャンプ地施設を利用して行われているリーグ
なので、メジャー選手のリハビリには最適なのです。
アリゾナのルーキーリーグも同じようなリーグ
でリハビリ選手がよく利用します。


そして多くの若い外国人選手が、初めてアメリカ
に来てアメリカのベースボールをやるところなので
ベースボール以外のアメリカ文化を学習する場
でもあるのです。ベースボールのマナーを学ぶ場
であることも言うまでもありません。


僕が球審を務めていたある試合で、二塁ベース
にいたある外国人選手が、奇妙な行動をしていました。
それは、捕手の構えた場所や投手に出したサインを
二塁ベース付近から見て、打者にその情報を
教えていたのでした。


しかも、誰にでもわかるようなあからさまなジェスチャー
でやっていたのです。それを見た僕も、”ちょっと
やりすぎだよなぁ。”と思っていました。


回が進んで、そんなサイン盗みのことも忘れていた
矢先に、ある打者の初球にい、いきなり頭にデッド
ボールが投げられたのでした。前回の記事でお伝え
した”ビーンボール”でした。


僕は、はじめあっけにちられていて、何が何だか
わからなかったのですが、パートナーが寄ってきて、
「タク、わかってるか?間違いなく狙って投げたぞ。
退場にしないと!」と言われて、言われるままに
退場を宣告しました。


そうなんです。そのぶつけられた打者は、先ほど二塁
ベースからサインを盗んで、打者に伝えていた外国人
選手でした。初めてアメリカに来て、アメリカベース
ボールの常識を何もわからずに、今まで通り母国で
やっていたことを何気なくやったのでしょう。


このビーンボールを受けたことで、この選手は、
”アメリカでは、サインを盗んで打者に伝えては
いけない”ということを学ぶことになります。


僕もそうです。ビーンボールなんてまずないだろう
と思っていた自分もこの件で、”アメリカでは、
マナーに反するとビーンボールが投げられる。”
ということを学んだのです。


特に、外国人が多いルーキーリーグでは、
アメリカのベースボール文化を外国人に教育
する、格好の場所となっているのです。

2013年04月20日

ルーキーリーグで#2

もう一つ、ルーキーリーグでのエピソードです。いかにもアメリカのベースボールらしいと思いました。


僕は、2度目の渡米では、日本のパリーグで審判を9年間経験した後だったので、日本のトップクラスで審判した直後ということで、ルーキーリーグでは、そのストライクゾーンに慣れるのに僕自身がすごく苦労していました。世界一きっちりとしたストライクゾーンから、プロでは、世界一ゾーンの広いところにきたからです。


日本では、ルールブック通り、ホームベースにかからなかった投球は、ボールとコールしていました。しかし、このルーキーリーグでは、どう考えてもだいぶ外側に外れている投球をみんながみんなストライクとコールしていて、打者の反応もそれほどのものでなかったのでした。


そんなある日、自分のストライクゾーンが皆より狭い(俗にいうからいということでしょうか・・・。)と感じながら、なかなか修正が出来ずに葛藤していた頃なのですが、球審をしていた時で、あるイニングの合間に、ベンチで水を飲んでいると、バッティングコーチが自分の横に来て、やんわりとこう言いました。


「どうしてタケシは、アウトサイドの投球をストライクとコールしないの?」と。僕は、どうしてボールと攻撃側に有利なコールが多い自分に、ストライクをコールしないのかといわれるのかよくわかりませんでした。僕は、「え、そちらのチームに有利な判定なのにどうして?」と聞きました。コーチが応えてくれました。『君がアウトコースをボールにコールすると、うちのバッターは、外側の投球を打っていかなくなるんだよ。ここ(ルーキーリーグ)では、将来の打てるメジャー打者を育てるところなんだから、もっとアウトコースの投球をストライクとコールしてね。』


言葉を失いました。アメリカでは、一般的にアウトコースのゾーンが日本より広いのです。それは、みんながそれを望んでいたのです。守備側も攻撃側もファンもみんなそれを望んでいるのです。打者が積極的に打っていくベースボールを皆が期待しているのです。


逆にインコースは狭いです。なぜかというとインコースをストライクとコールしていくと、投手がインコースを中心に攻めてきます。そうなると自然と打者に当たる割合が増えてしまうので、ベースボールがつまらなくなるのです。このような理由で、アメリカではアウトコースに広く、インコースに狭いストライクゾーンになっているのです。


何年か前に日本でアメリカのボールのような統一球が導入された年に、ホームランが激減したことを覚えていますか?その理由に、統一球が飛ばないボールになったからということと、もう一つは、審判のストライクゾーンが広くなったからと言われていました。きっとそうだったのでしょう。


でも、今年はホームランがかなり増えているようです。これは、打者が広くなったゾーンに対応し、積極的に打ちにいくようになったからだと思います。一見、ゾーンが広くなるとピッチャー有利のように感じますが、実は打者の打ち方が変わっていき、最終的には、バッターに有利に働くようになるのです。


打撃優先のベースボールには、こんな理由があったのです。

2013年04月26日

肩の寿命(投手)

皆さん知っていましたか?投手や野手がイニング中に(自軍が攻撃中に)フィールド内でキャッチボールなどのウォームアップなどが出来ないというルールがあることを知っていましたか?


WBCなどの国際試合などでは、禁止されています。ただ、日本などのアジア諸国は、昔からウォームアップなどをすることを認めているので、肩慣らしのためのキャッチボールを当たり前のように目にすることと思います。


規則書では、”試合に出場している人と指名されたベースコーチ、それと次打者以外の選手コーチ監督は、ダッグアウトかブルペン内に位置しなければならない”とあるのです。そのため、フィールド上での肩慣らしは、規則上できないことになっています。


その為、アメリカの投手は習慣で、それをしません。このルールは、試合の邪魔のなることは、出来るだけなくしていこうというところが本旨のようです。観客も試合に集中できるように試合に関係している最低限の人たちだけが、視界に入るべきだという考え方からです。


それと、もう一つの理由があります。アメリカでは、投手はできるだけ投手の肩(腕やひじも含めて)をセーブすることが習慣化されています。肩は消耗品という考えの元、出来るだけ長く投手を続けていけるように、出来るだけ投げないというのが、常識になっています。


投球制限もこの考え方からきています。少年野球はもちろん、高校や大学野球でも投球制限があります。WBCでも投球制限があったことは、皆さんの記憶にも新しいと思います。


高校野球で”休養日”を設けることになったようです。良いことだと思いますが、どうせなら投球制限を設けて、ある投球数以上投げたら、翌日は投げられないなどにしたほうが、投手の寿命の問題には、効果的だと思います。


やはり、これからは、その時の勝利を大事にするよりも、それぞれの投手の選手寿命を優先的に考えていくべきだと思います。こちらも、ベースボールと野球における考え方の違いということになると思います。

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