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投球当時とは?

先日、ブログで”送球当時”について書かせて
いただきました。コメントにて「それでは、投球当時
は?」(MLB)というご質問を受けましたので、
投球当時について書かせていただきます。


この話で、僕がとても印象に残っている逸話があります
ので、それをお話します。


ジム・エバンス氏に投球当時とはいつのことですか?
と聞いた時のことです。彼は、投球当時をはっきりと
MLBマニュアルに明記するようになったのは、こんな
ことがワールドシリーズであったからなんだと言って
いました。


トロントのスカイドームでワールド・シリーズが
行われた時のことです。ジムがクルー・チーフ
だったそうです。走者が1塁にいて、投手はセット・
ポジションに入りました。


ここで、走者は見切り発車のような状態で、
2塁へ早くスタートを切りました。ふつうであれば、
野手が『外せ!外せ!』と声をかけて、投手が
投手版から軸足を外して、飛び出した走者を
アウトにすることができるのですが、この時は、
ワールド・シリーズで超満員にお客さんが入って
いて、ドーム球場であったこともあって、
野手の声が全く聞こえなかったそうです。


その為、投手は走者がスタートしたことに気付かず、
打者に投球しました。そして、打者は、ファール・ボール
を打ったのでした。ここで問題になるのは、ルールで
ファール・ボールの場合の走者の帰塁するべき塁rというのが
定められています。このルールでは、走者は、投球当時
占有していた塁に戻ると規定されています。


そうなると、投球当時がいつだったかということによって
戻る塁が変わる可能性があるのです。もし、投球当時が
送球当時のように投手の手からボールが離れた瞬間という
ことになると、上記のケースでは、すでに2塁に達していて
2塁に進塁することになっていただろうとジムは言っていました。


もし、日本のアマチュア野球のように投手がボールを
持ってプレートについた時ということになると、
1塁に戻すということになるでしょう。


この時にジムは、4人で協議し、クルーチーフであったジム
の意見を取って、「投手がまさに投球を開始したとき」。
ということにしたそうです。具体的には、セットの状態から
足が上がってもう打者にしか投球できないと判断された瞬間
が投球当時ということになりうます。


セットの状態からは、まだ牽制球を投げたり、軸足を外したり
、と投球以外のことが出来る状態にあるといえます。
なので、まさに”投球”が始まった瞬間を投球当時としたのです。
この出来事の後、マニュアルにこの解釈基準を書き加えたそうです。


アメリカでは、このような解釈が投球当時ということに
なっています。

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