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2011年07月 アーカイブ

2011年07月02日

AAA選手の輸入

先日の試合で、フロリダ・マーリンズ傘下
クリス・アギーラ選手がこんなことを話しかけて
きました。クリスは、数年前、ソフトバンクで
1シーズンだけプレーした日本野球経験者です。


彼が、「タク、最近日本に急に移籍した選手誰だか知っている?」
「いや、知らない。」「ボビー・スケルだよ。」と。
2,3日前まで、対戦相手のカブス傘下AAAにいた選手のことです。
そうなんです、多くのAAA選手が日本で野球をやる時代なんです。


僕が知っている限りでも、現在日本で頑張っている
数人のAAA選手がいます。
マイケル・ホフパワー(北海道日本ハム)
マイク・へスマン(オリックス)
チャッド・トレーシー(広島)
その他にも数人の投手が日本でプレーしているはずです。


これから、ジョッシュ・フィールズ(読売)、
ボビー・スケル(北海道日本ハム)
が日本でプレーするはずです。


一昔前のようなバリバリメジャーの大砲選手
を呼ぶじだいではないんですね。
皆、足が速くて、器用な選手たちです。


打者として日本で活躍するためのポイントは、
”変化球”にうまく対応できるかどうか
だと思います。日本の野球のほうが、
投手が変化球を使う確率がはるかに高いと
感じています。その変化球を打てないと勝負できません。


これらの選手達のバッティングに注目してみていて
ください。また、僕が現在いるAAAには、このような
選手がいるんだということを感じてみてください。


彼らの日本での健闘をアメリカから祈りたいと思います。

2011年07月04日

感謝の気持ち

最近、ふと考えさせられることがありました。
なんとなく、日々過ごしていると、
いつも当たり前のことが当たり前でなくなって
少しでも自分にとって不都合なことがあると、
腹が立ったり、機嫌が悪くなったりして、
周りの人に迷惑をかけてしまいます。


アイオワに移動してきた日に
その日までアイオワで試合をしていたクルーに
ホテルでばったり会いました。
でも審判は一人だけです。


聞くと、クルーチーフの審判は、
mLBの試合にしばらく帯同していて、
もう3週間ぐらいは、クルーを離れているそうです。


もう一人のメンバーは、
怪我をしてやはり2週間ぐらい試合から離れて
自宅に戻っているそうです。
彼のクルーは、1人だけなのです。
毎日、地元のアマチュア審判や、
元マイナー審判たちと試合をこなしているのです。


当然、球審も通常より多くやっているようです。
僕のクルーは、皆元気でいつも同じメンバーで
予定通り試合を消化しています。


それなのに、雨なのでダブルヘッダーになり、
球審を連続してやらなければならなくなったり、
仲間の休暇で、中1日で球審をやらなければいけなくなると、
文句を言いたくなってしまいます。


僕が、いる環境は間違えなく恵まれています。
良いチーフとクルーメンバーに恵まれ、
何一つ文句を言うようなことがないはずなのです。
でも、なんとなく文句を言ってしまったり
していました。


僕らより大変な思いをしているクルーは、
たくさんいます。
僕らより、苦労をしている人々は、
世の中にたくさんいるのです。


今おかれている環境に感謝し、
今ここで審判できることは、
いかに多くの方々に支えられているということに
感謝して、目の前にあるやるべきことに
集中して、必死に歩んでいきたいと思います。


今、アメリカでメジャー審判への
挑戦をしていられることに感謝して・・。


有難うございます。

2011年07月06日

世界一高地の球場

現在滞在中のコロラド・スプリングスは、
とても高い場所にあります。
マラソン選手やボクサーがトレーニングする場所が
近くのボルダーやデンバーです。


デンバーには、メジャーリーグの球場がありますが、
やはりここでは、高地のため、打球が良く飛ぶことで
有名です。コロラド・スプリングスは、デンバーよりも
高い場所にあるので、たぶん世界一高い場所に
ある野球場ということになると思います。


お蔭で、打球が良く飛び、ほとんどの試合が打ち合い
となり、その結果、ここでの試合時間は、他よりも
かなり長いということを実感しています。


昨晩の試合も案の定3時間40分ぐらいかかりました。
審判にとっては、嫌な球場となっています。


ということは、デンバーでノーヒット・ノーラン
を達成した野茂英雄投手が、いかに凄い記録を
達成したかがよくわかります。


また、マラソン選手が心肺機能を強くするために
高地で走るトレーニングをするのですが、
試合中、グランドを走り回っていると、
とても息が切れます。
酸素が薄いことも実感しています。

2011年07月07日

バックスイングによる妨害

先日の試合で、カレンが球審をやっていた時に、
こんなプレーがありました。


走者2塁で、2ストライクから打者が空振り
しました。スイングが大きく、バックスイング
が捕手が捕球できなかった投球に当たりました。
ボールは、1塁線上方向へ転がっていきました。


カレンは、"That's nothing." のジェスチャーを出し、
そのままプレーは続きました。
捕手がボールを処理し、1塁へ送球して
打者走者は、アウトになりました。


守備側監督は、抗議に出てきました。
一応3人で協議し、
判定はそのままで試合を再開しました。


試合後に3人で確認したのですが、
バックスイングによる妨害は、
バックスイングが、投球を捕球する捕手の守備を
妨げたとき、その投球を捕球直後の送球などを
妨げた場合に適用されます。


投球を落球して、そのボールに当たってしまった場合は、
ちょうどそのボールを打者走者が偶然に蹴ってしまった
場合と同様に考えます。


なので、この場合は、日本語で言うと”成りゆき”
にまかせます。つまり、”That's nothing.”と取るのが
一番良い裁定だと思われます。


しかし、アメリカの打者は、日本人よりも
スイングが大きいので、このようなことが
良く起こります。

2011年07月10日

ラスベガス

昨日、試合前の昼間にラスベガスで一番にぎわっている
ストリップ通りを散策してきました。
ラスベガスには、去年から何回かは来ているものの、
ストリップ通りをじっくりと歩いてみたのは初めてでした。


もうアメリカは、夏休みなので、子供達の姿も
多く見ることができました。
そして、さすがに世界有数の観光地です。
街の中では、いろいろな言葉が飛び交っていました。
普段ではあまり聞くことのない日本語も
ここで多く聞くことができます。


本当に多くの人がいて、ストリップ通りを車で
移動するには一苦労です。
僕は、歩いて散策していました。、
チーフのバリーとランチで待ち合わせの場所で
落ち合うことになっていたのですが、
待ち合わせの5分前ぐらいにメールが来ました。
「あと5分ぐらいで着くから」と。


ところが全然、来ませんでした。15分ぐらい経ってから、
電話で、「道が混んでいて、全然進まないから、
車をモールの駐車場にいれて、歩いて向かうから
後15分ぐらいかかる」と。


さすがにラスベガスです。
まるで東京のような混雑ぶりです。
このような状況に遭遇したのは、本当に久しぶりでした。
何だか懐かしく感じました。


今日は、ダブルヘッダーです。
そして、これを終えると待望のオールスター休みです。
強行日程で日本に帰りますが、
家族と会えるのも時間の問題です。
リフレッシュ、エンジョイしてきたいと思います。

2011年07月11日

ただ今、帰路です。

昨晩は、すご~く長い1日になりました。
ダブルヘッダー(7回戦2試合)なので、
通常、2時間2試合4時間と間の30分で、
5時間ぐらいで済むものですが、
昨日は、7時間ぐらいかかったと思います。
しかも、選手達は、休み前で全然やる気やガッツ
を感じません。自分自身が、審判としての
モチベーションを維持していくことが大変な試合でした。


そんなダブルヘッダーの1試合目の球審のときに、
こんなことが起こりました。
1死走者満塁で打者が3塁ゴロを打ちました。
打者のバックスイングが大きく、バットが
捕手の頭を直撃しました。
捕手は、ヘルメットを被っていましたが、
かなりの衝撃でした。捕手はその場で、手を膝の上に
おいてうずくまっていました。


しかし、3塁走者が本塁へ向かってきています。
3塁手は、本塁へ送球しようとしています。
捕手は、本能的にむくっと起き上り、
プレーを続けました。
送球を受けて、そのあと1塁へ送球しましたが、
悪送球になり、2塁走者が得点になる結果となりました。


守備側の監督は、打者走者の守備妨害ではないかと
抗議してきましたが、捕手の悪送球まで
ルールでカバーできないので、僕は、”That's Nothing!”
の宣告をしていたので、そのように説明しました。


監督は、捕手に少し休む時間を与えるために
抗議に出てきたようで、軽い抗議でした。
それよりは、バックスイングによる妨害のことを
考えていました。


ルール上、バックスイングが捕手にダメージを与えた
としても、本塁での守備などまでは、ルールで
保護されていないのです。もしかしたら、悪送球も
このダメージによるものだったかもしれません。
でも、そこまでは、ルールでカバーされていないのです。


前回のブログでバックスイングによる妨害について
書いた後に、このようなプレーがあり、
僕にとっては、とても宣告しやすかった状況が起こり
ラッキーでした。


メジャーでも、少し前に、同じようなケースで
捕手がタッグアップで本塁へ帰ってくる走者の
プレーを出来なかったということがあり、
議論になったそうです。
アメリカでは、打者のバックスイングが大きいので
こんなプレーが良く起こるのです。
良い経験をさせてもらいました。


現在、このブログは、ラスベガスの空港で書いています。
アメリカ・ラスベガスは、10日日曜日午前8時30分ぐらいです。
これからロスまで行き、乗り換えて成田に向かいます。
東京着は、11日午後4時30分ごろの予定です。
出来るだけフライトで疲れないようにして帰りたいと思います。
次の更新は、日本からになると思います。


それでは、今から帰国します!

2011年07月12日

帰国中です。

昨日の午後4時ごろ、無事に成田に到着しました。
多分、3時間ぐらいは寝ることが出来たと思います。
映画を2本、観ることもできました。
機内での過ごし方がうまくいったと思っています。


ただ、こんな出来事がありました。
予定通りスムーズなフライトで喜んで、
荷物が出てくるのを待っていたのですが、
乗客のみなさんが荷物を受け取り帰路に着くなか、
とうとう僕の荷物だけ出てきませんでした。
何らかの理由で積み忘れたようです。


本当にショックです。前日に使ったユニフォーム
や、クリーニングに出そうと思って持って帰ってきた
ズボンなどが入っています。
今日の夜9時以降に自宅に届けてくれるそうですが、
クリーニングは、もう間に合うかどうか・・・。


あれだけの飛行機が飛んでいるアメリカなので
しかたがないとは思いますが、
本当に困ったものです。
計画が全部崩れてしまいます。
イライラせずに修正していきたいと思います。


そんな帰国道中でしたが、機内でこんなものを
見つけたので早速購入しました。
”liquid oxygen ” 液体酸素 という商品です。
水に入れたり、直接舌に垂らしたりして、酸素を
体内に吸収できるもののようです。

CIMG3003.JPG
■liquid oxygen 素晴らしい効果を期待しています。


日本でも酸素カプセルが身体によいということで
渡米前には何度かお世話になりました。
この液体酸素は、なんでも”時差ボケに良い!”
と書いてありました。


アメリカでフライトや時差があるなかでの
生活にプラスになってくれることを期待したいと思います。

2011年07月14日

渡米します!

現在、羽田空港のラウンジです。
あっという間の2日間と半日。
すごく忙しかったけど、帰国して
本当に良かったと思っています。


11日は、自宅で嫁さんの手料理を食べました。
12日には、家族でディズニー・シーへ行きました。
13日には、FMT川越整体院で後半戦に向けての身体のケア
に行ってきました。


娘の里紗は、今年が高校受験です。
以前に比べてかなり勉強モードに入っていることを
感じました。
頑張れ! お父さんも最後まで頑張るよ。


それにしても、日本は”暑い”です。
やっぱり湿度ですよね。
とにかく、蒸し暑いです。


日本の皆さん、暑さに負けずに頑張っていきましょう!


それでは、これからアメリカまで戻ります。
次のご報告はまたアメリカからになります。

2011年07月16日

現場復帰

昨晩の試合で無事に現場復帰しました。
3時間40分のロングゲーム、
球審だったケレンの途中退場など
バタバタした試合でしたが、何とか終えました。


帰りの飛行機では、睡眠導入薬を飲んだせいか、
5時間ぐらいは寝ることができました。
全て予定通りのスケジュールで普段行くことのない
インディアナ州フォート・ウェインに到着しました。
パドレス傘下ツーソンが、ここで4試合を行うのです。


フォート・ウェインでは、普段1Aミッド・ウェスト・リーグ
の試合が行われています。球場は違いますが、
僕もここで試合をしていました。
西海岸ではないので、蒸し暑いかと思いきや、
結構過ごしやすい良い気候でした。


そんな試合の4回表にケレンが投球を頭に受けました。
とりあえず、そのまま続けようとしたのですが、
めまいがして気分が悪いということで、
大事を取ってバリーと交代することになりました。
それによって本当に久しぶりに、2人制審判を
経験することができました。


2人制をやったことで、”初心に戻る”ことが出来ました。
何とも言えないわくわく感を再び味わうことができました。
ルーキーや1Aでやっているときには、味わえなかった感じです。
自宅に戻ったことと、2人制をやったことで、
本当にリフレッシュできました。


ただ、試合の後半に突然”眠気”に襲われました。
これは、間違いなく”時差ボケ”だと思われます。
あれだけ気を付けていても時差ボケは襲ってくるものです。
ちょっと残念に思いました。


あと後半戦52試合。ケレンは、数日は試合に出れないので、
しばらくバリーと1日おきに球審をすることになりそうです。
オールスター休みで十分リフレッシュできたことで、
このようなアクシデントにも十分対応できる自信があります。
これも皆さんのご支援、ご声援のお陰です。
本当に有難うございます。


皆様のご支援、ご声援に心より感謝!

2011年07月17日

MLBスーパーバイザー

昨晩の試合にMLBスーパーバイザー、
ラリー・ヤング氏が来ていました。
一昨日と昨日の2試合を見てもらいました。


これで、我々の評価に影響が大きい2人の
人物からの今シーズン査定を終えたことになります。
これで、気を抜くわけではありませんが、
何かホッとした気持ちで一杯です。


ラリーからは、左打者の時、身体が投手に正対
していない(少し斜めになっている)ので、
左足を半歩ほど前に置いて修正するようにという指摘
を受けましたが、2度あった本塁でのタッグ・プレー
などの見方などは、褒められました。


これからの残り51試合は、
このプレッシャーからの解放をプラスに生かして
のびのびと仕事をしていきたいと思います。


しばらくは、中1日の球審になると思いますが、
これも自分のためだと思い頑張ってより高いレベル
の仕事ができるようにしていきます。

2011年07月18日

ゲーム・コントロール

パートナーの休養で、予定外に忙しくなりましたが、
このシリーズでは、収穫が大きかったように感じます。


金曜日の僕が球審の試合では、バリーがハーフ・スイング
の判定で、攻撃側バッティング・コーチを退場させました。


僕が、バリーに訪ねたハーフ・スイングの判定に対して
ベンチからコーチが何か叫んでいました。
お客さんのブーイングなどで、我々には、何を言っているか
わかりませんでした。
バリーは、何を言っているかわらなかったのですが、
コーチに警告を入れました。
それでもコーチは、何か文句を言い続けました。
これでもう退場です。


コーチは、バリーのところへ飛び出していきました。
何で「何で俺が退場なんだ!」と繰り返しバリーに聞いていました。
バリーの応えは、「ルールに則った抗議をしなかったから。」
とこの一点張りです。
そうなんです。ここが大事なんです。
ルールで、ストライク・ボールに関して抗議はできない。
と明記されています。しかも、監督だけが抗議権を持って
いるのです。抗議権のないコーチが、ギャーギャーとベンチで
判定に対して騒ぐことは、明らかに規則違反になります。


なかなか球場を去らなかったので、
ここで僕の出番です。コーチとバリーの間に無理やり入って、
「早くこの場を去ったほうが良いですよ。」と言いました。
「なぜ?」と聞かれたので、「あんたは、退場になったんだから
早く出て行ってください。僕は、試合を進めなければならないから。」
と言いました。「どうして抗議できないんだ!」と言ったので、
「あんたは、監督ではないんだから!」と言い返すと、
「捨て台詞をはいて、去っていきました。」


もうこの時点で、我々の判定に関しては、
話の外に飛んでしまっています。
ここが大事な事なのです。
審判の仕事で大切なことは、ルールに則り、試合を進行し、
試合を終わらせることなのです。


そんな一番大事なことを認識させてくれた試合でした。
我々は、正確な判定を下すために100%の努力をしています。
その結果である判定は、そんなに大事なことではないのです。
それよりも、その結果にに対して、試合進行の妨げになるような
行為をしたり、我々を侮辱するような行為をした場合に、
権力を使う行為をできるかどうかのほうがはるかに大事なことなのです。

2011年07月20日

Tucson Arizona

昨日、インディアナ州フォートウェインから
アリゾナ州ツーソンまで移動してきました。
時差の関係で、大変長~い1日になりました。


そんな厳しい移動日であったのですが、
昨日は、すごくラッキーなことがありました。
突然、休みになったのです。
ここツーソンに、2人のメジャー審判が、
リハビリのため来てくれていたのです。


投球を頭に当てて、休んでいたケレンも昨日から
復帰したので、審判が余ってしまいました。
前日に球審をした僕が休みをもらうことになりました。
彼らのお蔭で、僕らは1日ずつお休みをもらえることになりました。


それともう一つラッキーなことがありました。
MLB審判と一緒に仕事することができて、
しかも、スーパーバイザーまで僕らの仕事を見てくれること
になったのです。


僕は、塁審しかここではしませんが、
十分にアピールしたいと思います。


最近、風向きが僕にとって良い方向に向かっていることを
感じています。この流れに乗って、一気にゴールへ近づける
ように頑張っていきたいと思います。


2011年07月21日

クルーチーフの仕事

昨晩の試合では、メジャー審判、リハビリ中の
Paul Schrieber, Lance Barksdale と一緒にグランドに立ちました。
ただ、AAAの試合であり、彼らはゲストなので、
チーフのバリーが休みだったので、僕がクルーチーフ
だったのです。しかも、天気予報は、雷雨が時々あるという
ことだったので、すごくプレッシャーがありました。


前半は、雨もなかったのですが、試合中盤から
雷が鳴りだしました。あちらこちさせずにらで、
ピカッと稲光が見えるようになり、雨も降りだしました。


本当にしんどい試合になりました。
別にきわどいプレーがあったわけでもなかったのですが、
雨や雷の具合で試合を中断するタイミングを考えることが、
こんなに大変なことだとは思ってもいませんでした。


勿論それは、単なるAAAの試合ではなく、
2人のメジャー審判の目、そしてスーパーバイザー
クリス・ジョーンズ氏の目があったからだということは、
言うまでもありません。


結果的に、試合を1度も中断させずに、
延長11回の4時間の試合を終えることが出来ました。
試合後に皆に中断させるべき場面があったか聞いたところ、
雨に関しては、僕の判断で良かったと言ってくれました。
ただ、ランスは、雷がかなり近くに来ていたと感じた時があり、
その時は、中断させてもよかったかなとアドバイスを
くれました。


メジャーリーグの試合では、もっと大変な決断がせまられます。
莫大な金額のお金がからんでくるからです。
そんな決断が冷静にできるクルーチーフを目指して
頑張っていきます!


それにしても、今日ばかりは、チーフのバリーに
最高の敬意を払いたいと思った試合になりました。


ありがとう、バリー。

2011年07月22日

内容の濃かった4試合

現在、早朝4時20分です。これから、
ホテルを出発してツーソンからフレズノ
(カリフォルニア州)へ移動です。
フレズノには、午前11時ごろ到着予定です。


昨晩の試合は、その前の日が雨のため試合途中
で中止した関係で、その続きと7回戦の試合
のダブルヘッダーでした。
試合を終えて、ホテルに戻ったのは、
深夜12時30分でした。


ツーソンでのシリーズは、2人のMLB審判が
いてくれたので、僕とケレンは、球審をしないで
済みました。とはいえ、スーパーバイザーがいたこともあり、
クルーチーフになった試合もあったので、
この4日間は、凄く疲れました。


昨晩の2試合目、1塁塁審では、今シーズン
ベストの試合ができたと思います。
クリス・ジョーンズ氏にこのような試合を
見せられたことが自分自身、とても納得がいっています。


今日からまた新たなシリーズです。
移動では、出来るだけリラックスして、
今晩は、ベストの状態で試合に臨みたいと思います。


CIMG3009.JPG
■ツーソンの町から望む美しい山々。

2011年07月25日

Major と Minor

現在は、カリフォルニア州フレズノという街に
滞在しています。ここは、SFジャイアンツ傘下
のAAAチームです。


我々の世話をしてくれるクラビーの人が、
数年前には、Yabu と Takatsu がいたよ。
と言っていました。日本人と馴染みの深いチーム
のひとつです。


金曜日の僕が球審をした試合では、
ジョナサン・サンチェスというメジャーの先発投手
がリハビリで投げました。投球を見ると
やはりAAA投手とは一味も二味も違いました。


スピードではなく、何かが全く違うのです。
日本でも、1軍投手と2軍投手の違いを
感じたものでした。


マイナーの投手は、この違いを埋めるために
日夜努力しているのです。(そう願います。)
きっと、メジャー審判とマイナー審判も、
判定の正確さではなく、何かが違うのです。
その”何か”を見つけるために、僕らは日夜葛藤しているのです。


”何か”が見つかるのは、引退した後かも知れませんが、
その何かを追及して、審判人生を全うしたいと思います。

2011年07月27日

ワールドカップ・ソフトボール

今朝、フレズノからワシントン州タコマまで
飛行機で移動してきました。
昨晩、たまたまつけていたテレビで、
ワールドカップ・ソフトボールの決勝を
放映していて、日本対アメリカだったので
つい見てしまいました。


その試合では、いろいろなことが起こり、
いろいろと考えることがありました。


詳しいことは、次のブログで書きます。


すみません、これから試合に行かなければいけないので、
この辺で失礼します。
昼寝をしていたら時間がなくなっていました。


2011年07月28日

ナイト・オフ

今シーズンの残り試合もとうとう39試合
になりました。そして今日の試合は、
午前11時半からのデー・ゲームでした。


我々のクルーが残しているデー・ゲームは、
わずか3試合になりました。
そのうち1試合は、僕の4日間の休みを取る
シリーズにあり、もう1試合は、シーズン最後の
試合の日なので、実質残り1試合といったところです。


以前に何度かブログに書いたように、
休みの少ない我々にとって、デー・ゲームは、
大切な”休み気分”を味わえる、”半休日”
の位置づけなのです。


そこで、現在タコマ(シアトルから車で40分ほどの場所)
に滞在中なので、お決まりのバスで行くダウンタウン・シアトル
ツアーを決行しました。


前回、タコマに滞在中に購入したシアトル近郊で使える
パスカードを使って、ダウンタウンまで行ってきました。
今回のメインの目的は、JTBシアトル支社に行って、
家族がこちらに来る準備をすることでした。


営業時間が午後5時までだったので、間に合うか心配
だったのですが、午後4時過ぎには、到着し無事に
用事を済ますことができました。


その後は、お決まりの日系スーパー、”宇和島屋”と
日系書店”紀伊国屋”で買い物をして、”Samurai Noodle”
とんこつラーメンとチャーハンを食べて、バスで帰りました。


とってもささいなことですが、僕にとっては、とても良い
リフレッシュになったのでした。

2011年07月30日

化け物のような投球、送球

昨日、ショッキングなニュースを聞きました。
元ロッテやヤンキースで活躍した伊良部投手
がロスアンジェルスで亡くなったというニュースです。


僕は、コラムでお世話になっているサンケイスポーツ
の田代さんから聞いて驚きました。
こちらのスポーツ専門チャンネルESPNでもこの話題を
取り上げていました。


彼の投球を試合で見たことはなかったのですが、
(ロッテ時代は、僕のほうがまだ2軍でした。)
ロッテ時代に、ブルペンの投球練習を見せてもらった
時に、”これがプロの速い投球か!”と
驚いたことがあります。


”化け物のような投球”と表現すればよいのでしょうか。
投球の勢い、見た目、力、すべてにおいて、
他の投手の投球とは一味も二味も違うように見えました。


そんな彼の訃報を聞いた後の昨日の試合では、
試合がもつれて最終回1点差で、1死満塁。
打者は、レフトフライを打ち上げました。
レフト定位置ぐらいです。誰もが、タッグ・アップ
で同点と思いました。(僕らは、がっかりしました。)


そんな状況で、レフトのクリス・タイラー選手は、
教科書通りに少し後ろにさがり、勢いをつけて送球して
きました。なんと、その送球は、火を噴いたような送球が、
低い軌道で、直接捕手まで届いたのでした。
走者が本塁へ到達する4~5m手前で捕手がボールを取りました。


余裕のアウトで試合終了です。
伊良部投手の投球を思い出させてくれるような
”化け物のような送球”でした。
僕の、野球審判人生の中で見た、一番凄い外野からの返球でした。
日本人では、なかなかダイレクトであの距離を投げてくる選手
はいないと思います。
”パワー”の違いを感じさせられた瞬間でした。


伊良部投手、安らかにお眠りください。
この場を借りて、ご冥福をお祈り申し上げます。