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状況判断

僕にとってアメリカで審判をしていて、一番難しい事が、
”状況判断”をすることです。
それは、日本とアメリカでの野球に対する”常識”が
異なっているからです。


昨日の試合でこんなことがありました。
コロラド・ロッキーズの監督であるジム・トレーシーの
息子であるチャッド・トレーシー選手が3打席連続
の本塁打を打ちました。


3本目の本塁打を打った後のイニング合間に、
MLBでも審判をしているタッド・ティシュナーが僕のところに
歩み寄ってきました。
「3本ホームランを打った後なので、次の打席には十分気をつけるように。」


アメリカでは、よくホームランを打った後にガッツ・ポーズなどをすると、
報復されることがありますが、3本ホームランを打った後にも
報復されることがあるようです。
このあたりの感覚が日本で育った僕には良く理解できません。


トレーシー選手の4打席目がまわってきました。
3本ホームランを打たれた投手は、交代していましたが、
やはり注意が必要です。
結果は、ゆる〜いカーブがコントロールできずに、
トレーシー選手の腕のあたりに当たるデッド・ボールでした。


僕は、すぐに投球が打者に当たったとコールし、
すぐにタッドのほうを見ました。
彼は、両手を前に出し、制するようなジェスチャーをしていたので、
僕は、何もしませんでした。


僕も明らかに故意に当てにいったのではないと感じていました。
両チームベンチの反応も何もありませんでした。
このケースで、ストレート系の投球が、上体部に当たったら、
退場させるか、警告を与えるなどの処置をしなくてはならなかったでしょう。


アメリカは、危険なところです。
3本ホームランを打ったことで、報復の対象になることがあるのです。
このあたりのニュアンスが僕にはまだまだわからないところです。
もっともっと勉強せねば・・・。と痛感させられた試合でした。

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