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AAA初の退場宣告!

昨晩の試合で、AAAに上がってから初めての退場を
宣告しました。相手は、ルイビル監督のリック・スウィート
でした。

退場には、いろいろなタイプの退場があります。
今回の退場は、選手の士気を高めるために、
監督が意図的に退場になったという例だと思います。

5回の裏のホームチーム(ポウタケット)の攻撃で、無死走者1,2塁でした。
得点は、3対2でビジター(ルイビル)が勝っていました。
このケースは、通常、3塁塁審がフィールード内に位置しているのですが、
チーフ(この日は、ジャスティン)の指示で、バントが予測されるので、
1塁塁審であった僕が、フィールド内2塁手側に位置していました。

ここでポウタケットは、ダブルスチールを仕掛けてきました。
捕手は、スタートの遅れた1塁走者を刺すために、
2塁へ送球し、1,2塁間でランダウン・プレーが始まりました。
このケースでよく起こることですが、野手は、3塁に進んでいる
走者を気にしながら、ランダウンを行うので、
タッグなどが雑になりがちです。
そんなスキをついて、1塁走者が一気に2塁を狙い、
全力疾走しました。慌てて、ボールを持っていた2塁手が、
野手よりも外野側を走っている走者にタッグを試みましたが、
僕には、タッグが確認できなかったので、
「ノータッグ!ノータッグ!」とコールしながらジェスチャーを入れました。

ここで、2塁手、1塁手、投手などが、「どうして!」などと
騒ぎ出しました。それを見た監督が、すぐにベンチを飛び出して来ました。
試合後にスーパーバイザーのケビンも言っていましたが、
監督がベンチを出てきた瞬間に、”退場になりに出て来たな。”
と思ったそうです。僕もそう思いました。

監督は、「そんな位置で、見えるわけないだろう!彼は、タッグしていただろう!」
彼の言うことは、ある意味正しいのです。僕が、いたポジションは、
2人制、3人制審判の死角になるプレーの一つだったのです。
僕も正直言って、タッグがあったかどうか見えませんでした。
走者や野手の様子、雰囲気から判定をくだしました。

4人制であれば、間違いなく、2人の審判が、走者を”挟んで”
見ることが出来るので、どちらかの審判がタッグがあったかどうかを
確認できたはずです。監督もそんなことは十分わかっての上で、
選手を守る為に抗議に出てきているのです。

監督は、「You fucking missed that one! You fucking missed that one!」
と僕を指をさしながら、こう言ってきました。
僕は、「Rick, don't point at me!」と警告をしました。
すると、「I'm not stopping!」と言ってまた繰り返し指をさして、
同じことを言ってきました。
これは、もう退場にしてくれということになります。
そこで退場を宣告しました。

去り際に、「ここは遊びじゃないんだぞ、お前の仕事なんだぞ!
しっかり見ろよ!」と捨て台詞こそ言っていきましたが、
本当に我々を尊重してくれる態度です。
多くの監督は、捨て台詞に、ひどい事を言っていきます。

プロ野球の世界では、このような監督でも、
やはり退場させなければならない時には、
退場させなければいけないのです。
それは、僕たち審判の仕事だからです。

ちなみに、バント用のポジションをとらなかったとしたら、
多分、僕は、1塁ライン上外野よりから
見ることができたでしょう。そうすれば、タッグは良く見えたはずです。
そして、何回か後のイニングの合間には、
その時に1塁ベースコーチだった選手が、
「タク、あれは正しい判定だったよ。ここから30センチぐらい
隙間があったのがよく見えたよ。」と言ってました。

やっぱりプレーを正しく見る為には、
良い位置(アングル・ポジショニング)が大事なんです!

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