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2009年06月 アーカイブ

2009年06月03日

苦しい言い訳・・。

昨晩は、移動日の試合で、試合後に
ニューヨーク・シティの脇を通って、ロードアイランド州ポウタケット
まで移動しました。
ニューヨークの夜景を遠くにですが、観ることができたので
感激しました。早く、大都市で審判ができるようになりたいです。

さて、昨日の試合では、ミスを犯しました。
走者1,2塁で、ダブル・スチールのサインだったようです。
1塁走者は、サインを見落としていたようで、スタートを
切らなかったのですが、1塁コーチの声で、かなり遅れて
スタートを切りました。1塁走者は、あまりにも遅いスタートだったので、
途中で1塁へ戻ろうとしました。そして、ランダウン・プレーが始まりました。

僕は1塁塁審でした。2塁走者は、すでに3塁にいっています。
とっさに、この1,2塁間のランダウンは、全て僕が見なければ、
と判断したので、僕は、ダイヤモンドの中に切り込みました。
これが間違いのもとだったのです。
中に切り込み、3塁塁審であったRJに、”こっちは全部自分が見る!”
というコミュニケーションを取ったのですが、この瞬間に一番見ていなければ
ならない場面が起こったようなのです。
ボールを持っていない野手にと走者が接触したようなのでした。
僕は、全くみていなかったので、この接触に関するジャッジが
何もできませんでした。

当然、攻撃側の監督が抗議に来ました。
”見てなかった”と言えないので、
「接触があったよね?」という問いに、
「あったけど、走塁妨害にはなっていなかった。」
と苦しい言い訳をするしかありませんでした。

リーグで一番温厚な監督だったので、
引き下がってくれましたが、
多分、他の監督であれば、退場を宣告して、
試合を再開することになっていたでしょう。

イニングの合間にチーフから、
「ポジショニングやランダウンの見方はさておき、
見てなかったのなら見てなかったと言っていいんだよ。」
と言われました。アウト・セーフなどの判定とは違うので、
他の審判と協議しても良いという意味です。

今日のような処置は、どのような方法をとっても
トラブルになるでしょう。
ただ、今日の教訓は、『見ていなかった事を正当化すること
がいかに難しいか』ということをあらためて勉強させてもらいました。
もちろん、見ていない状況を作らないことが一番大事なのですが・・。

まだまだ勉強中、AAA審判の独り言でした。

ロードアイランド州ポウタケットにて
平林 岳

2009年06月04日

RJ(クルーチーフ)の昇格

3日のナイト・ゲームは、久々に3時間を超える
ロング・ゲームでした。今夜は、ここポウタケット専属の
スパーバイザーが来ていたので、40分ほど試合を見ての
評価をフィードバックしてくれました。
時間は、もう11時をまわっていました。

そして、シャワーを浴びて、着替えている時に、
チーフのもとに1本の電話が入りました。
MLBスーパーバイザーのクリス・ジョーンズからで、
「明日のワシントンDCでのダブルヘッダーに出場できるか?」
という電話でした。

本当に、このような連絡が突然入るのがこの世界です。
もし、何らかの理由で、電話に出られなかったら、
もしかしたら他の人にそのチャンスが渡ってしまうかもしれません。
メジャーにときどき出場できる立場になったら、
24時間いつでも電話に出られなければならないのです。

明日朝4時20分にホテルを出て、飛行機でワシントンまでいきます。
もちろん、クルーで一番下っ端の僕が、空港までチーフを送ります。
チケットは、先ほど球場でメジャーリーグが契約している
トラベル・エージェントに電話して、すぐに予約を入れたようです。

チーフの昇格が自分のことのように嬉しいです。
そして、こんな風にいつか僕もメジャーの試合に呼ばれるように
なるんだと思いを強くさせてくれた出来事でした。
その日の為に、明日から頑張ります。

それではこれから2時間ほど仮眠をしてチーフを空港まで送っていきます。
おやすみなさい。

CIMG2326.JPG
■突然の昇格に興奮気味で荷物のパッキングをするチーフ。

2009年06月06日

AAA初の退場宣告!

昨晩の試合で、AAAに上がってから初めての退場を
宣告しました。相手は、ルイビル監督のリック・スウィート
でした。

退場には、いろいろなタイプの退場があります。
今回の退場は、選手の士気を高めるために、
監督が意図的に退場になったという例だと思います。

5回の裏のホームチーム(ポウタケット)の攻撃で、無死走者1,2塁でした。
得点は、3対2でビジター(ルイビル)が勝っていました。
このケースは、通常、3塁塁審がフィールード内に位置しているのですが、
チーフ(この日は、ジャスティン)の指示で、バントが予測されるので、
1塁塁審であった僕が、フィールド内2塁手側に位置していました。

ここでポウタケットは、ダブルスチールを仕掛けてきました。
捕手は、スタートの遅れた1塁走者を刺すために、
2塁へ送球し、1,2塁間でランダウン・プレーが始まりました。
このケースでよく起こることですが、野手は、3塁に進んでいる
走者を気にしながら、ランダウンを行うので、
タッグなどが雑になりがちです。
そんなスキをついて、1塁走者が一気に2塁を狙い、
全力疾走しました。慌てて、ボールを持っていた2塁手が、
野手よりも外野側を走っている走者にタッグを試みましたが、
僕には、タッグが確認できなかったので、
「ノータッグ!ノータッグ!」とコールしながらジェスチャーを入れました。

ここで、2塁手、1塁手、投手などが、「どうして!」などと
騒ぎ出しました。それを見た監督が、すぐにベンチを飛び出して来ました。
試合後にスーパーバイザーのケビンも言っていましたが、
監督がベンチを出てきた瞬間に、”退場になりに出て来たな。”
と思ったそうです。僕もそう思いました。

監督は、「そんな位置で、見えるわけないだろう!彼は、タッグしていただろう!」
彼の言うことは、ある意味正しいのです。僕が、いたポジションは、
2人制、3人制審判の死角になるプレーの一つだったのです。
僕も正直言って、タッグがあったかどうか見えませんでした。
走者や野手の様子、雰囲気から判定をくだしました。

4人制であれば、間違いなく、2人の審判が、走者を”挟んで”
見ることが出来るので、どちらかの審判がタッグがあったかどうかを
確認できたはずです。監督もそんなことは十分わかっての上で、
選手を守る為に抗議に出てきているのです。

監督は、「You fucking missed that one! You fucking missed that one!」
と僕を指をさしながら、こう言ってきました。
僕は、「Rick, don't point at me!」と警告をしました。
すると、「I'm not stopping!」と言ってまた繰り返し指をさして、
同じことを言ってきました。
これは、もう退場にしてくれということになります。
そこで退場を宣告しました。

去り際に、「ここは遊びじゃないんだぞ、お前の仕事なんだぞ!
しっかり見ろよ!」と捨て台詞こそ言っていきましたが、
本当に我々を尊重してくれる態度です。
多くの監督は、捨て台詞に、ひどい事を言っていきます。

プロ野球の世界では、このような監督でも、
やはり退場させなければならない時には、
退場させなければいけないのです。
それは、僕たち審判の仕事だからです。

ちなみに、バント用のポジションをとらなかったとしたら、
多分、僕は、1塁ライン上外野よりから
見ることができたでしょう。そうすれば、タッグは良く見えたはずです。
そして、何回か後のイニングの合間には、
その時に1塁ベースコーチだった選手が、
「タク、あれは正しい判定だったよ。ここから30センチぐらい
隙間があったのがよく見えたよ。」と言ってました。

やっぱりプレーを正しく見る為には、
良い位置(アングル・ポジショニング)が大事なんです!

2009年06月07日

恩師との再会 

6日(土曜日)の試合では、MLBで長年活躍している
有名な投手、ジョン・スモルツ投手が登板しました。
僕は、このような試合に球審が当たります。
本当にラッキーです。12,000人の立ち見の人が出るくらいの
お客さんでスタンドが埋まっていました。
予想通りの投手戦になり、お客さんも彼の投球を
堪能できたと思います。僕にとっても心地よい”声援”
(僕にではないのですが・・・。)のもと気持ちよく仕事ができました。

さて、そんな試合に、隣のコネチカット州から、
一人の恩師がわざわざ訪ねてきてくれました。
彼の名は、ディック・ネルソン。
長い期間、マイナーリーグのスーパーバイザーを務めていて、
現在は、引退されて、ジム・エバンス審判学校のチーフ・インストラクター
として、若い審判を育てています。

僕が、初めてアメリカに渡って、審判になれたのも、
ディックさんのお陰と言っても過言ではありません。
彼は、アメリカ空軍に勤めていたので、
日本の沖縄(宮古島)にも数年住んでいたそうです。
日本語が少しできるので、英語が全然わからなかった僕に、
いろいろな日本語で話しかけてくれました。

そして、今日も昔話で話題になったのですが、
マイナーリーグのトライアウトのような場で、
僕が審判としてグランド上に立っていました。
そこでいろいろな事を試されました。
ある、スーパーバイザーが、監督役で僕のところまで出てきて、
「左中間のフェンスにあるゲートが開いているようなので、
閉めてくれ。」と言われました。僕は、この程度の英語ですら
理解できませんでした。困っていたので、パートナーが、
僕の所まで来て、この場は、何とかなりましたが、
試合後の、スーパーバイザー同士の会議で、
「タケシは、あの程度の英語がわからないようなので、
採用は見送ったほうがよいのでは?」という意見が出たそうです。
(当たり前ですよね。)そこでディックさんが、
「英語の問題は、jこちらで審判をしていくうちに自然に身に着くから、
大丈夫だと思う。彼には、才能があるから採用しよう!」と言ってくれたのです。
今日の僕があるのも、本当に彼のお陰なんです。
(他にもたくさん恩師はいますが。)

そんな彼が、AAA球審の試合をわざわざ見に来てくれたのです。
そんな試合が、スモルツ投手の登板試合で、
たくさんのお客さんの前で試合を仕切る姿を見せることができて、
本当に良かったです。

本当の恩返しは、メジャーでの試合に彼を招待することだと思います。
頑張ります。

2009年06月09日

基本の大切さ

昨晩の試合まで6試合続けて地元のスーパーバイザー
が見に来ていました。
そのうち、2試合は、本当に”不意打ち”のように、
前日には、「明日から3日間は、ボストンにMLB審判を見に行くから
来れないから。月曜日に又来る。」と言っていたのに、
しっかりと見に来ていたのです。

勿論、誰かが見ているときと見ていない時に
態度を変えているということはないのですが、
今回の件は、少し驚きました。
そして、チーフには、かなり厳しいことを言っていました。
「スーパーバイザーが見ている時と、見ていない時で、
態度が違う!」と。

僕らが見ていて、全然いつもと変わらないように見えたのですが、
かなり厳しい指摘をしました。特にここAAAでは、
いろいろなMLB球団関係者やローカルテレビ放送、
そしてMilbのウエブ上での放送が、ほとんどあります。
いつどこで誰が見ているかわかりません。
ひとつだけ言えることは、『常に全力で取り組む事』だけです。

この6試合の間に、沢山のクロスプレーを判定しました。
お陰様で、パーフェクトだったと思います。
クロスプレーに出くわして、感じたことは、
『基本の大切さ』です。
基本通りに、良い位置(ポジション)で見ていれば、
そんない間違う訳がないのです。

誰かが見ているとかいないとかを気にするのではなく、
どこで見たら正確に見えるのかということを考えることに集中すれば、
良い判定は、自然と生まれるものなのです。
良い位置がどこかがわかる為には、基本を知らなければわからないのです。

日々勉強です。

CIMG2328.JPG
■パウダーブルーのシャツを着てご機嫌のRJとJustin

2009年06月11日

クーパースタウン

20日ぶりの休日であった今日は、
ボストン郊外のポウタケットからニュウヨーク州バッハロー
(ナイアガラの滝の近く)まで移動日でした。
移動途中に、ジャスティンが、「クーパースタウンに寄って行こう!」
と突然言いだして、急きょ行くことにしました。

クーパースタウンには、ご存じ”野球の殿堂”があります。
勿論、ここに行くのが目的なのですが、
ジャスティンが、審判になる前に、
クーパースタウンにある、子供の野球施設
”クーパースタウン・ドリームス・パーク”に勤めていたこともあり、
この施設にも行ってきました。

これがまた凄い施設でした。リトルリーグ用の球場が、
何と21面あり、宿泊施設やレストラン、ギフトショップなど完備された
広大な立派な施設でした。
アメリカの夏休み期間中に、参加チームを全米から集め、
1週間単位で、思いっきり野球を楽しんでもらう場所なのです。

金曜日に現地入りして、土曜日から火曜日までは、
毎日2試合どこか他の場所から来たチームと試合をします。
審判やスコアラーもついています。
そして最後の2日間は、負けたら終わりのトーナメント試合をやり、
優勝を狙います。
今週の参加チームは、何と102チームだそうです。

エントリーフィーは、子供一人$745。1週間分の宿泊、食事代も
勿論入っています。付添の家族も、一大行事で、家族みんなで
休みを取って楽しんでいるようです。
施設内には、映画を観ることができる場所があったり、
ゲームセンターもあり、
子供にとっては、夢のようなところです。
みんな本当に楽しそうでした。

日本で、21面もとれる場所は、なかなかないので無理だと思いますが、
全国から沢山のチームが集まり、
1週間ぐらい、交流しながら試合を楽しめるような場所があっても
良いのではと思ったのでした。
(そのようなところがすでにあるかもしれませんよね。
あったら教えてください。)

*写真も撮ったのですが、車の中にカメラを忘れて来たので、
後日アップしますね。

2009年06月13日

バッファロー・チキン・ウイングス

現在、滞在しているニュウヨーク州バッファローは、
僕も僕の家族も大好きなバッファロー・チキン・ウィングス
発祥の地です。
そんな発祥の場所に行くことができました。

その場所の名前は、"ANCHOR BAR"。
このバーで1964年に初めて
バッファロー・チキン・ウイングスが生まれたそうです。

本物のウイングスを食べましたが、
やはりどこか一味違いました。
とてもジューシーで、そのジューシーさが、
あのすっぱ辛いソースと絶妙にマッチしているのです。
病みつきになりそうです。

CIMG2357.JPG
■アメリカに来てからの一つの楽しみであった本物のバッファロー・チキン・ウィング
 を手にして、満悦している平林岳です。

いつの日か、日本にこのようなチキンウィングス
を食べながら、ビールを飲み、
野球や他のスポーツを観ることができる、
家族や友達と集える憩いの場所を
オープンさせる事が、僕の夢でもあります。

その為にも、今こちらでの仕事を
より一層頑張ります。

2009年06月14日

スケジュール

お陰様で、AAAでは、順調に仕事をさせてもらっています。
もう7試合ほどで、シーズンの前半戦も終了します。
これからの試合では、もっと自分をアピールすることを
心がけて、悔いのないように1試合1試合全力疾走していきます。

今後のスケジュールを記しますので、
近くに住んでいる方、近くまでお越しの方は、
是非、観戦に来て下さい。
コメントに入れておいていただければ、チケットぐらいは用意します。
これからも叱咤、激励のほう、宜しくお願いします。

●6月の予定
15日~22日 Scranto,PA(ヤンキース)
23日~30日 Lehigh Valley,PA(フィリーズ)

●7月の予定
1日 OFF DAY
2日~3日 Louisville,KY(レッズ)
4日~6日 Indianapolis,IN(パイレーツ)
7日~12日 Toledo,OH(タイガース)
13日~15日 OFF DAYS
16日~23日 Columbas,OH(インディアンズ)
24日~27日 Syracuse,NY(ナショナルズ)
28日~31日 Scranton,NY(ヤンキース)

こんな感じです。
まじで観に来てください!

2009年06月16日

退場#2→ゲームコントロール

サクラントンで初めての試合は、雨で中断あり、
今季2度目の退場宣告ありの、忙しい試合でしたが、
僕にとっては、凄く良い経験をした試合になりました。

試合の序盤にビジターのトレド(タイガース)の選手に
見逃しの三振をコールしました。投球は、
ストライクだったと思うのですが、捕手が外角を要求した
のに、内角に投球されたので、少し捕り方が見た目に
よくなかったのです。その判定に対して、
打者は、少し不満を言っていました。

数回にトレドの選手に再び見逃しの三振をコールしました。
これも、低めのスライダーで、捕手の取り方が、
あまりよくなかったので、この判定に対して、
トレドのベンチが少し騒ぎました。
この2つの三振判定で、トレドベンチは、
僕の投球判定に対して不満を持つようになったのです。
そうなるとベンチは、常に僕の判定を敵意を持って
見るようになります。

6回の表のトレドの攻撃時に、
本日3回目の見逃し三振を宣告しました。(トレドに対して)
打者は、不満を態度で表わし、
バットをベンチのほうへ放りました。
ここで”退場”を宣告しました。
この選手は、「何で退場何だ!何も言っていないじゃないか!」
と言ったので、「バットを放ったじゃないか。」
納得がいかないようでしたが、
監督が何も言わずに、この選手をベンチに連れて行ってくれました。

この後、両チームは、僕の判定に対して、
何も反応しなくなったのは言うまでもありません。
何と仕事がしやすいことか。
まるで違う世界へ来たような感じでした。

退場させる場面を意図的に作ることはできませんが、
退場させなければいけない場面を見逃さないことは、
出来るはずです。これが審判のハンドリング・スティエ―ション
なのです。

退場には、このような意図があるということを、
皆さんも知っておいてください。

2009年06月18日

井川投手登板

現在は、ヤンキース傘下AAAチーム
の試合を担当しているので、
井川投手登板の試合を見ることができました。
球審ではなかったのですが、
とても状態が良いであろうということがよくわかりました。

6回を投げて交代しましたが、
失点も少なく、アメリカでの経験が生かされているようで、
とても投球間隔の間合いが短く、
テンポよく投げていたのが印象的でした。
僕は、日本でも彼の事は見たことがなかったので、
日本であれだけの実績があったことが
良くわかりました。

ヤンキースというチームにいることが問題で、
他チームであれば間違いなくメジャーで投げているでしょう。
何とかヤンキースのメジャーで活躍してくれることを
祈るだけです。

ちなみに昨日のゲームで勝投手になったので、
通算勝ち星チーム一番に並んだようです。
次の登板予定は、日曜日。
僕は、球審の予定です。
もしかすると僕の球審試合で、
チーム通算勝ち星の単独一番になるかも
知れません。

2009年06月19日

2日連続の雨天中止

本当に珍しいことに、2日間連続で試合が中止になりました。
しかも、シリーズ最終日(4連戦の最終日)だったので、
この2試合は、他のクルーが後日請け負うことになります。

どこのクルーかはわかりませんが、
申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

明日からは、違うチームとの4連戦です。
ただ、天気予報は明日から数日間もあまりよくありません。
こんなことは滅多にないことなので、何日連続で中止になるか、
なんかワクワクします。

こんなこと言えるのも、クルーチーフという立場では
ないからんですよね。楽をさせてもらっています。
今だけ甘えさせてもらいます。

試合から遠ざかるのでモチベーションを維持するのが大変です。
なのでやっぱり試合はやったほうが良いようです。

明日は、試合が出来ますように。

雨のスクラントンにて
平林 岳


お知らせーラジオ出演

明日、ラジオに出ます!
お時間のあるかたは元気な声を聞いて下さい!

6/20(土) TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」に出演
◇ 内容:3Aに昇格した今シーズンの状況を報告します。
◇ 放送時間:13:15ごろから電話で生出演(番組13:00~15:00)

それと、昨年から日本人マイナーリーグ審判達を題材にして
制作している 『サムライアンパイア』 のウェブ・サイトが
公開されましたので、お時間があるときにご覧ください!
とても良い仕上がりになっているようです。

http://www.samuraiumpires.jp

2009年06月21日

懐かしい顔

昨晩は、2日ぶりに試合が行われました。
ビジティング・チームが変わって、
パイレーツ傘下3Aチーム、インディアナポリス
になっていました。

パイレーツの組織には、特別なきまりがあり、
投手が1イニングに30球以上投球したら、
自動的に交代するというものです。
この試合で先発投手が、1回で降板してしまいました。

2回から新しい投手が出てきました。
2メートル近い長身から、
テンポよく投げる投手でした。
スピードこそ、そんないあるように見えませんでしたが、
スイスイと5回を1点に抑えていました。

その投手の顔を見ると、何か見覚えがある顔だなぁと思いました。
ユニフォームの背中にある名前を見ると、
”POWELL”と書いてありました。
そうです、近鉄や巨人で活躍したパウエル投手でした。
彼もまた、アメリカでメジャーを目指していたんですね!

スピードこそ、そんないあるように見えませんでしたが、
ストライクを確実に取れる制球力がそこにありました。
日本でローテーション投手として活躍しただけの力があります、
きっとメジャーで投げる日も近いことでしょう。

僕は、彼の近鉄時代に何度か球審として彼の投球を見た
記憶があります。なので、彼の顔を見て、
なんかとても懐かしい気持ちになりました。

彼は先発投手のようなので、
このシリーズでは、もう投げないと思います。
ただ、この先インディアナポリスの試合は、何度も
あるので、きっと彼の投球を球審として
見ることが出来ると思います。
その時は、しっかりとご報告しますね。

2009年06月22日

またまた中止!/アリーナ・フットボール

父の日であった21日(日)もグランドコンディション不良
で中止となりました。前日も中止だったので、
ダブルヘッターの予定が、中止となりました。
これで、ここスクラントンでは、7日間のうち4日間が中止になりました。
明日、ダブルヘッダーの予定なので、
2試合やったとしても8試合中5試合しかやれないことになります。
こんなことは、あとにも先にももうないことです。
とてもラッキーな出来事だったとして良しとしましょう。
気持ちを維持することの大変さを感じました。
これも良い経験になることでしょう。

中止になった土曜日は、
隣町で行われている、”アリーナ・フットボール”を観戦にいきました。
アメリカン・フットボールのミニ室内版です。
各チーム8人ずつで戦います。
ルールは大体アメフトと同じようでした。

もともとのアメフトのルールが良くわかってなかったのですが、
観ていて、とても楽しく観戦できました。
選手との距離もとても近かったので、
親近感があり、ファンにとって嬉しいスポーツです。

日本では、アリーナ・フットボールがあるかどうかわかりませんが、
こちらでは、立派なプロスポーツです。
ここからNFLに行く選手も出るようです。
この日も地元のお客さんが5,000人ほど観戦していました。

マイナーリーグと同じで、地元お客さん達の社交場として、
立派に機能しているように見えました。
日本の独立リーグも、
このような場になって欲しいものだと、
強く感じました。

2009年06月23日

アメリカ名物ダブル・ヘッダー

今日は、2日ぶりに試合が出来ました。
ということでお決まりのダブル・ヘッダーでした。


マイナーリーグのダブルヘッダーは、
7回戦2試合になります。
なので2イニングづつ少なくなり得した気分です。
(特に球審のときは。)


メジャーリーグのダブルヘッダーは、
9回戦2試合になります。
それなので、一人AAA審判を呼んで、
球審は、1試合しかしなようになっています。
塁審は、2試合担当します。


日本では、滅多にダブル・ヘッダーにはなりません。
そして、大きな違いは、その流した試合の割り当ては、
基本的には、末梢されます。ですので、例えば
球審に当たっていて、流した場合、
翌日に球審をやることはまずありません。
ここが、クルー制を採用している、アメリカと日本の大きな違いです。


マイナーでは、当然3人が2試合とも担当します。
今日の僕は、1試合目が球審で、
2試合目が3塁塁審でした。


久しぶりだったこともあり、
とても疲れました。
今晩は、ぐっすり眠れそうです。

2009年06月25日

審判にとって勉強になる試合

こんな試合もあるもんです。


今晩、僕が球審であった試合でのことですが、
ラン・ダウン・プレーが2回、オブストラクション、
本塁でのプレーでは、普通のタイミングではないタッグ・プレー
がありました。


しかも、そのラン・ダウン・プレーは、2回とも
2人の走者がいる場面だったので、
3人の審判では、結構見ることが難しいプレーなのです。


オブストラクションは、そのラン・ダウン・プレー中に
2~3塁間で起きたのですが、
ジャスティンが、しっかりとコールしていました。


先輩二人のラン・ダウン・プレーへの対処を2回も
見ることができたので、
僕にとっては、とても勉強になりました。


そして、僕が判定した本塁でのプレーは、
捕手が送球が来ていないようなそぶりをしていたので、
走者は、少し油断していました。
タイミングは、セーフになるタイミングだったのですが、
捕手と走者が接触したすぐあとに、
送球が捕手のミットに収まったので、
走者が本塁を踏んだ後に、捕手がタッグしたように見えました。
僕は、自信を持って、セーフを宣告しましたが、
まわりの人は、接触があり、最終的にも捕手がボールを確保していたので、
何となく、タッグしたようにも見えたのです。


捕手は、「何でボールを確保していて、しかも走者が接触
してきたのにセーフ何だ!」と抗議してきましたが、
「タッグは、したように見えたけど、タッグのほうが少し遅かったの
でセーフだ!」と言いました。


監督も一応抗議に出てきましたが、
「確かにタッグは、なかったけけど、走者は、ベースに触れてなかった。」
と論点の違う事を言っていましたが、
これは、捕手を擁護するために出てきたことで、
特に文句を言いに出てきたのではないことがわかりました。


1試合にいろんなことが起こった試合でした。
何もない時は、本当に何もないのですが、
あるときはこんなものです。


審判をやっている人が、見に来ていたら、
こんなにおいしい試合は、ありません。
審判を勉強しようと思ったら、自分でやるのが1番ですが、
その次には、人のやっている試合を見て、
自分でジャッジするのが、その次に勉強になります。
できるか限り、いろいろな試合を見るようにしましょう!

2009年06月26日

こんな事もよく起こります。

昨日の試合では、いろいろなことが起こりましたが、
今日の試合では、何もありませんでした。
大体、こんなものです。


そう言えば、一昨日の試合でこんなケースがありました。
打者が打った打球が、レフト線に飛びました。
左打者の打球だったので、
どんどんファール・テリトリのほうへ切れていく打球でした。


レフトがスタート良くこの打球を追っています。
しかし、もうすぐ先には、高さ1メートルぐらいのフェンスがあります。
その先には、その部分だけ、お客さんが入れない部分になっていて、
芝生が植えてあるだけです。


レフトの野手が、そのフェンスを飛び越えて、
その打球を捕ろうとしました。
30センチほど届きませんでした。

さて、この打球を捕ったらアウトになるのでしょうか?


このあと、いろいろな選手が、我々審判に聞いてきました。
「あれ捕ったらアウト?」と。


答えは、アウトになる場合とならない場合があります。
キーは、どこで捕ったかによるのです。


フェンスの上に垂直に延長線を引いたとして、
その線を越えたエリアで捕った場合は、捕球にはなりません。
でも、もし両足または、片足の一部でも、
この線を越えていない時点で捕球したのなら、
最後まで確捕できていれば、捕球(キャッチ)となります。
これは、もちろん審判員の判断によります。


アメリカでは、このようなフェンスが多いので、
こんなプレーが起こるケースが実際にあるのです。
そして、ファンが、フェアの打球を取ろうとするので、
この点にも注意うを払わなければいけません。


ちなみに、無死または、1死で走者があった場合に、
野手が補給後にフェンスを越えてしまった場合には、
ボールデッドとなって走者が1つ進塁できることになっています。

2009年06月29日

視界を妨げる走塁妨害??

こんな事がありました。昨日の僕が球審の試合です。

1死走者1,3塁でライトに浅い犠牲フライが上がりました。
3塁走者は、点差があったのもあり、
無理してタッグアップしてきました。

案の定、本塁でアウトになりました。
アウトになった走者が、何やら怒っていました。
それも、僕のアウトの判定にはなくてです。

「あんなところに立っていることは、できないだろう!」
と内野内にいたジャスティン塁審に抗議に向かいました。
走者は、3塁手が、打球と走者のちょうど間に立っていて、
野手が捕球するところが見えなかったようです。
確かに、野手が捕球する瞬間にスタートを切るので、
それが見えなければ、たぶんスタートが少し遅れるかもしれません。
(早くなることのほうが実際には多いと思いますが・・・。)
なので、走者は、”走塁妨害”と言いたかったのです。

ジャスティンは、当然、内野内にいたので、
見ることができません。
タッグアップは、僕(球審)の責任分担になっているので、
勿論、それは見ていました。

しかし、僕も本塁でのプレーがある為、
あまり3塁のほうへ行くことができません。
当然、3塁手の行動まで見ることができませんでした。

ジャスティンのところに行った監督が、
今度は、僕のところに来ました。
「あれは、走塁妨害を取るべきだ。何年か前の
ワールドシリーズで、メジャー審判が走塁妨害を宣告
した。」とい言ってきたので、
「それは、僕も知っているけど、3人制の場合、
僕は、本塁付近とにいたのでそこまで見ることが
できないです。」と正直に言うと、
「それは、わかっているから、もし3塁に審判がいるときは、
ちゃんと宣告してくれ。」と言ってかえっていきました。

本当に最近は、いろいろなことが起こります。
MLBの審判に確認すると、
これは、やはりルールというより、
マナーの問題で、あからさまに、手を挙げて、
その手をクロスしたりして、視界を妨げる動作をした場合
は、宣告できるが、ただ立っていただけでは、
宣告は出来ないということでした。

日々勉強です。
そんなところですかね。

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