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2009年05月 アーカイブ

2009年05月01日

アメリカでの生活#3

一昨日の試合後に10時間の運転でノース・カロライナ
ダッハムに来たのですが、3Aにて初めての運転をしました。
ジャスティンが4時間ほど運転したあと、ドライバーを交代しました。
前後に車は、全く走っていません。
制限速度より7~8キロ早い速度で走行するのが基本なのですが、
クルーズ・コントロールを使って、適当な速度を保って運転していました。
前後に車は、ほとんどいません。

注意しなければいけないのは、途中で急に制限速度がかわることが
よくあります。
快適に走っていたのですが、ふと制限速度を見ると、
10マイルほど制限速度が遅くなっているのに気が付きました。
すぐにスピードを落としました。
バックミラーを見ると、遠くに後続車のヘッドライトが小さく見えました。
僕らより早いスピードで近づいてくるのがわかりました。
自分らの100メートル後ろに来た際に、
パトカーであることがわかりました。
そうです、僕を追ってきたのです。
すぐに脇に停車して、お巡りさんがくるのを待ちました。

3Aで初めての運転で、しかも10分も経たないうちに、
警察官につかまりました。
「あ~、スピード違反で捕まった。罰金はいくらだろうか?」
そんな事で頭の中がいっぱいになりました。
平謝りしました。「制限速度が変わっていたことを知らなかったんです。」
お巡りさんに、「どこへ何しに行くの?」と聞かれ、
「我々は、マイナーリーグ審判で、トレドで試合を終えて、次の試合のため、
ダッハムへ向かっているところです。」と応えると、
「君たちは、アンパイアなんだ。大変だよね。」と言ってチケットも切らずに
勘弁してもらいました。

本当に助かりました。
チケットは着られなかったのですが、
運転開始10分で警察に止められたということは、
間違いなく仲間うちでの語り草になることでしょう。

いろんな経験をして人間は成長するのです。

2009年05月02日

査定 by MLB

3Aに昇格して4試合目にして、早くもMLBのスーパーバイザー
が査定しにきました。球場に着くと、すでにラリー・ヤングさんが、
我々を待ち構えていました。話には、聞いていましたが、
こんなに早く来てくれるとは本当に驚きました。

とても嬉しいことであり、良いチャンスなのですが、
現在、僕の数年前から抱えている、踵痛(足底筋膜炎)が、
1週間前ぐらいから再発し、とても悪い状態であったのです。
オフにスポーツ整形外科の先生に診てもらい、
注射を打ってもらってからとても順調に痛みが出なかった
のですが、昇格する少し前の試合ぐらいから少し痛みが出始めていて、
だんだん痛みが増してきたところです。

そして、今日の試合では、最悪の状態になってしまいました。
1塁塁審を担当していたのですが、1回表先頭打者が左中間
に長打コースの打球を打ちました。
この場合僕は、打者走者の先を行き、
2塁あるいは3塁でのプレーに備えます。
この動きのときに、”ズキン!”と痛みが発症しました。
今までにない痛みです。もう普通には走ったり、
歩いたり出来ない状態になりました。
市販の痛み止めは、飲んでいたのですが、
もう駄目です。イニングの合間にチーフのRJに相談し、
チーム・トレーナーにモルヒネなどの強い鎮痛剤を
もらいにベンチへ行きましたが、あいにく現場には、
持ち合わせがなかったのです。
ただ、チーム・ドクターがちょうどいたので、
試合後に診てもらえるということでした。

本当に、”苦しい”試合でした。
びっこを引きながらしか走れなかったので、
選手達からも”大丈夫?”と心配されるありさまでした。
本当に情けなかったです。
不幸中の幸いで、1塁での際どいプレー2つは、
見事に裁くことができました。

試合後にドクターに診てもらい、トレーナーにテーピング
をしてもらい、明日試合前に強い痛み止めを
持ってきてくれるそうです。
明日は、球審なので、少しでも良い状態で臨みたいところです。

その後、球場近くのスポーツバーでラリーと食事をしました。
どうやら、彼の言葉からすると、メジャーで通用する”才能”を
見極めているようなので、あまりマイナスにはならなかったと思います。
(そう思っているのは自分だけかも知れませんが・・。)
とにかく、明日は、もう少し思い切って審判ができるように
なって欲しいものです。

初の”メジャー査定”は、散々でした。
でも良い経験にしたいものです。

2009年05月03日

大家投手登板

昨日のMLBスーパーバイザーによる査定があった試合では、
コロンバス・クリッパーズの先発は、大家投手でした。
こちらに来て、5シーズン目になりますが、
日本人選手と一緒のフィールドに立ったのは、
実は初めてのことです。
MLBの査定を球審として初めて受けた同じ日に、
日本人投手の登板を特等席から見ることが出来たことは、
やはり何かの縁なのでしょうか?

彼の投球は、日本でお互いがイースタンリーグ(2軍)の頃、
何度か見たことがありました。
昨年のスプリング・トレーニングでも、1度顔を合わせました。
今まで見た投球内容では一番良かったと思います。
そして6回を投げて3失点で、2勝目をあげたのでした。

おもしろかったのは、試合最中に2度ほど日本語でやりとりをしました。
1度目は、イニングの合間の投球練習で、何度かワンバウンドの投球を
してしまい、ボールを交換しなければならなくなった際に、
ぼそっと、「こんなに傷をつけてしまいました。すみません。」
と言われました。
2度目は、ライトのポール際にホームランを打たれた際に、
「ファールでしょう!」と言われたので、
「いや、間違いなく入っている!」と言いました。
この判定は、1塁塁審RJの判定ですが、僕もライン上でじっくりと
見ていたので、これには確信がありました。

やはり日本語でやりとりが出来る事は、良いことですね!
1日も早く、英語が日本語のように感じるようにしなければ・・・。

踵の具合は、相変わらずだったのですが、
お陰様で、大家投手のお陰で良い仕事をさせてもらいました。
大事な試合であったこともあり、踵の痛みも含めて、
僕にとっては、忘れられない試合になりました。

2009年05月04日

注射 take a shot

昨日の試合後に、ダーハム・ブルスのチーム・ドクターから
”ナイト・スプリット”と呼ばれる、足底筋膜炎治療用の
足底筋を伸ばした状態を保つギブスのような医療用具
を貰いました。寝るときに毎日付けて寝ると、少しずつ回復
していくようです。ナイト・スプリットを付けて寝て、
ドクターから貰った痛み止めの薬を3錠飲んで、
今日の試合に臨みました。
まだまだ痛みがありまいたが、それまでよりは、
走ったり、歩いたりが出来るようになりました。

CIMG2262.JPG
■秘密兵器”ナイト・スプリット”です。お世話になります。

まだこれでは、仕事に支障があるので、
試合後、ドクターに注射を打ってくれるようにお願いしました。
日本で打った時の注射器よりも少し大きい物だったので、
かなり痛かったのですが、直後にすぐ効き目を感じました。
RJとJustinから、「こどものようだったよ。」と言われましたが、
本当に注射をしてもらって良かったです。
あれから5時間ほど経ちましたが、
ほぼ痛みがなくなりました。
明日からやっと仕事に戻れるという感じで、
フィールドに出るのが楽しみです。

CIMG2261.JPG
■ケビン・コスナー主演映画「さよならゲーム」の舞台となっていた、3Aチーム
 が、Durham Bullsです。今回、ブルス本拠地で6試合裁きます。

またすぐにスーパーバイザーが来ることでしょう。
その時には、持ち前の”動きの良さ”が見せられるように、
明日からの試合で、張り切って準備していきたいと思います。
先日のラリーは、どうやら4月はMLB審判を見て回っていたようなので、
AAAでは、僕らのクルーを1番始めに見にきたようです。
注目されていると思って、今まで以上に頑張っていきます。

皆さん、ご心配いただきまして、有難うございました。
コメントもたくさんいただきました。もう大丈夫だと思います。
これからは、体調には十分気を付けてたいと思います。

ノースカロライナ州ダーハムにて
平林 岳

2009年05月06日

ローカル・スーパーバイザー

昨日は、移動日だったので1時開始のデー・ゲームでした。
途中、雨には降られたものの、2時間30分ほどで
終えることができました。

AAAでは、今までと違うことがあります。
もう、マイナーリーグのスーパーバイザーが見に来ません。
今は、メジャーリーグのスーパーバイザーと、
MLBから依頼されている、その地区に住んでいる
元マイナーリーグ審判のローカル・スーパーバイザーが
試合を見にきます。
そのスーパーバイザーが、MLBのスーパーバイザーに
報告をするようです。

ダーハムの試合で、グレッグさんというスーパーバイザー
が、3試合見に来ていました。
RJが言うには、「PBUCスーパーバイザーは、
悪いところをたくさん見つけて指摘するけど、
ここ(3A)では、良いところを見つけて、伸ばしていくように
アドバイスをしてくれる」と。

なるほど、マイナーでは、常に順位を付けて
昇格させる人物を決めなければならないので、
減点法で査定する必要があるんですね。
3Aでは、順位までつける必要がなく、
良い人材をピックアップするだけなので、
それぞれの能力を伸ばす査定法を使うことができるのです。
何か納得です。

昨日は、球審だったのですが、グレッグさんからは、
「感動したよ。Tの仕事をみるのは、楽しいよ。」
とお褒めのことばをいただきました。
すごく自信になります。

踵の状態は、まだ完全ではないけれど、
リハビリをして、少しでも良い状態にし、
このままシーズンを突っ走りたいところです。

ますますやる気が出て来た平林です。
頑張ります!

2009年05月08日

3A限定!必殺”リミング”

AAAで早くも10試合を経験しました。
その10試合で、MLBスーパーバイザーと
ローカル・スーパーバイザーに
そのうちの5試合を見てもらいました。

又、この間にクルーチーフのRJと#2のジャスティンから、
たくさんのAAA限定のメカニックを教えてもらいました。
その中でも特に、”リミング”という1塁塁審の動きを
特に重視してAAAでは行っています。
今日の試合で、始めてうまく機能したのでした。
とても嬉しかったです。

リミングとは、1塁塁審が、プレイに備えて、
2塁へ移動する際に、通常は、内野内に切り込むところを、
走路のライト側を走者の先を行き、
2塁ベースのライト側サイドで、2塁でのプレイに
備える動きのことです。

リミングを使うのは、
打者走者の2塁でのプレイを見る場合で
①打球がレフト線に飛んだ場合
②3塁審が打球を追わない場合
に限定されています。

この為、上記のような状況であることを、
瞬時に読む技術が必要になります。
今までは、このケースでは、常に内野内に素早く切り込む
ことを要求されていて、それがやっと体に染みついて
いたところの僕には、なかなか反応するのに時間がかかりました。
それがやっと今日の試合でスムーズに動くことが出来たのでした。

リミングは、現在のMLBの4人制では、多用しています。
そこで、その動きに慣れる為に、
ここAAAでも取り入れているのです。

このような動きが出来ると、
何かメジャーに一歩近づけたような気がするのは
きっと僕だけでしょうね!

CIMG2268.JPG
■試合後にくつろぐ、クルーチーフのRJと#2のジャスティン。
 2人とも”アラ30”です。

2009年05月09日

スケジュール

AAAには2つのリーグしかありません。
インターナショナル・リーグとパシフィック・コースト・リーグ
です。それなので、かなり広い範囲を移動していきます。
もうすでに10時間、6時間の運転による移動を
経験しました。
我々のILは、飛行機移動がとても少ないです。
PCLのほうが、もっと範囲が広いので飛行機移動も
多くなります。
飛行機移動のほうが運転しないだけ楽なのかもしれませんが、
大抵は、朝4時起きで早朝フライトなので、
これはこれで結構辛いかもしれません。
車移動は、荷物の融通も利くので、
こちらのほうがかえって楽なのかもしれません。

●5月中のスケジュールを下記に記します。
8日~11日 Gwinnett,GA
12日~15日 Columbus,OH
16日~19日 Charlotte,SC
20日 OFF DAY
21日~24日 Norfolk,VA
25日~28日 Louisville,KY
29日~31日、6月1日 Lehigh Valley,PA

この後、6月はヤンキースやレッドソックスの3Aチームがある、
東海岸北のほうでの試合が多くなります。
ご期待ください!

CIMG2269.JPG
■試合前の1枚。

2009年05月11日

メジャーリーグ・メカニック

母の日の今日は、デーゲームで、
たくさんの家族連れのお客さんで球場が
埋まっていました。ありがたいことです。
試合後は、RJとジャスティンが気を遣ってくれて、
”将軍”という日本食レストランに食事に行きました。

現在滞在中のアトランタ郊外のこの地区には、
たくさんの韓国人が住んでいます。
”コリアン・タウン”が形成されていて、
多くのハングル文字を目にします。
なので、将軍にも日本人は、ひとりもいなくて、
全て韓国人で運営されていました。

さて、今日の試合途中に、RJから次のようなアドバイスを
もらいました。
「簡単なアウトのコールが、少しロボットみたいな硬い動作になって
いるから、もっとスムーズにかっこ良く見せるジェスチャーを
考えたほうが良いよ。」
よくルーキーリーグのアンパイアが、審判学校で習ったジェスチャーを
やっていて、もっとプロらしいジェスチャーに変えたほうが良い
と、スーパーバイザーにアドバイスを受けることがあるのですが、
僕は、ず~っと今まで言われたことがなかったので、
何かすごく新鮮に聞こえました。
メジャーの審判としては、僕のジェスチャーもまだまだ素人
ということなのです。

試合後には、ロッカーでジェスチャーの練習をしました。
部屋の戻って、ガラスに姿を映して、
ジェスチャーの練習をしました。
すごく久し振りにこのような練習をしました。

そうなんです、僕は、メジャー審判候補としては、
まだ”ルーキー”なんです。
まずはカッコから。
このようなところから自分をアピールできるように
頑張りたいと思います。

2009年05月13日

やってはいけないこと#1

昨日は、午後2時からのデーゲームの後、
オハイオ州コロンバスまで9時間の移動でした。

移動の車中でチーフのRJから注意を受けました。
それは、試合中に他の審判が抗議を受けている間に、
選手と一言、二言話をしていたからです。
僕は、球審でした。打球が3塁線に打たれ、
ベースを超えるバウンドする打球でした。
塁審の判定ですが、この打球に塁審であった
ジャスティンに当たり、その後にファールの判定を下したのですが、
3塁ベースコーチであった攻撃側の監督に抗議を受けていました。
打った打者が、打席に戻ってきた際に、
「ファールだった?ジャスティンに当たったの?」
と聞いてきました。
「僕もファールのように見えたけど、ジャスティンに当たったんだよ。」
と応えました。

これは、AAAだけのことでは、ありません。
どこでもやってはいけないことです。
他の審判が抗議を受けている最中に、
選手と親しげに話をするなんて、
最低なことです。
初めて、RJからきつく注意をうけました。

すごい反省しています。
こんな初歩的なミスをするなんて・・。
もう絶対に間違いは起こしません。

反省を込めて、6時間運転をしました。
気持ちを切り替えて、全力で試合に臨みます。

オハイオ州コロンバスより、反省を込めて・・。
平林 岳

2009年05月14日

コロンバス・クリッパーズ

現在は、オハイオ州コロンバスに滞在しています。
ここにある、クリッパーズは、とても伝統のある、
マイナーリーグのチームなのです。
ヤンキースのスタインブレナーさんは、オハイオ州出身で、
何でも奥さんは、ここコロンバス出身だそうです。
そんな関係で、長い間、ヤンキースのAAAチームが
ここにあったのです。(現在は、インディアンズ傘下です。)

クリッパーズには、日本人のかたが職員として働いています。
安藤さんという千葉県出身のかたで、
以前、僕がミッドウェスト・リーグで、オハイオ州デイトンというところで
試合をしたときに、コロンバスからわざわざ差し入れを持ってきて
くれたことがありました。そんな安藤さんに、
AAAに昇格したことで、やっと再会することができました。
当時からすると、AAAは夢のような世界だと思っていました。
そんな舞台に今現在いれることに、本当に感謝したいと思います。
そして、ここで終わらないように頑張ります!

昨晩の試合後に、深夜2時までオープンしているという、
韓国レストランに、連れて行ってもらいました。
料理は、もちろんおいしかったのですが、
久しぶりに日本語で多くを語り合えたことが何より
嬉しかったのです。安藤さん、本当に付き合ってくれて、
有難うございました。又宜しくお願いします。

ちなみに、AAAで調整中の松坂投手は、
その前日まで、ここコロンバスにいたそうです。
今日は、同じくオハイオ州のトレドに行っているようです。
あと1試合AAAで登板するそうです。
ほんの少しタイミングがずれて、
彼の登板は見ることができませんでした。
彼との再会は、MLBまで取っておくことにします。

2009年05月15日

オハイオ州立大学

昨日は、AAAに昇格して初めてのダブルヘッダーでした。
一昨日のゲームを雨で流したためです。
朝11時30分からの試合予定だったので、
2試合終わったのが、夕方5時前でした。
2日続けて夜に試合がないのは、
とても良い気分です。休み気分を味わうのに絶好の機会になります。

そこで、コロンバス・クリッパーズで働いている安藤さんに
日本食レストランに連れて行ってもらいました。
やっと日本人の大将がいるところに行きつきました。
ゴーヤチャンプルやみそラーメンなど、
普段食べられない物をいただきました。
とてもおいしかったです。

CIMG2272.JPG
■とてもおいしかった”Sushi Bistro Masa”

食事の後は、”オハイオ州立大学ツアー”に
連れて行ってもらいました。
アメリカのいわゆるマンモス大学です。
そして、有数のスポーツ学校であります。
特にアメフトは、強くとても有名で、
ここでの試合には、毎回10万人のファンが観戦に来るのです。
10万人ですよ!凄いことです。
入場料収入だけでも1試合で7億円ぐらいあるそうです。
凄いビジネスチャンスがここにはあるのです。

安藤さん2日間いろいろとお世話になりました。
また来ますので、その節は、宜しくお願いします。

2009年05月17日

クルーチーフ

移動日だったので、朝7時30分にホテルに到着し、
仮眠を5時間ほどして球場に出かけました。
相変わらず移動は楽ではありません。

試合では、ホームチームの投手が3回にいきなり
崩れて、6点を失いました。
そしてそのすぐ後のホームチームの攻撃では、
すぐさま反撃のチャンスが訪れました。
1アウト走者2,3塁で、センターに抜けそうな
鋭い打球が打たれました。
この打球をショートがダイビングして捕って、
すぐに1塁へ送球してきました。
とても際どいタイミングでありましたが、
1塁塁審であった僕は、”アウト!”と自信を持ってコール
しました。
少しの間があってから、3塁ベースコーチである、
ホームチームの監督が抗議にやってきました。
まあ、投手が打たれて、その後にチャンスであったため、
抗議に来ることは理解できる場面です。

そしてその次のビジターの攻撃で、
1塁手の横に打球が飛び、
2塁手が捕って、1塁へ送球したのですが、
投手のカバーが一瞬遅れて、
際どいタイミングで”セーフ”をコールしました。
再度、ホームチームに不利な判定をしたため、
ホームチーム監督が、ベンチの一番バックネット側から
文句を言うために1塁ベース側に移動してきた時に、
クルーチーフのRJが、ベンチに向かって、
手をたたきながら、「Good call, Tak! Great Call!」と、
大声で監督に叫んでいました。
それに応じて何か一言チーフに言葉を返し、
それ以上何も言わずに、もといた場所に戻りました。

これは、クルーチーフのゲーム・コントロールにひとつなのです。
多分、あそこでチーフが何もしなかったら、
監督が出てきて、退場になっていたでしょう。
チーフの行動で、感情的になっていた監督を冷静にさせたのです。

チーフの仕事は、奥が深いのです。
そして、やり方は、人それぞれです。
そんな事を考えさせられた今日の試合でした。
AAAのクルーチーフは、やはり凄いです。
メジャーのチーフは、きっともっと凄いんでしょう。
はやく、そこでもやってみたいものです。

2009年05月18日

MLBからの連絡事項

久し振りに雨の中で試合を行いました。
天候の判断は、クルーチーフの仕事です。
AAのときは、本当に気を遣いました。
今は、チーフではないので、その点気が楽です。
その分、試合でベストを尽くして頑張ります。

今日の試合に行く途中の車中に、
RJのところにMLBスーパーバイザーの
クリス・ジョーンズからメールが届きました。
各AAAチーフ宛のメールで、
MLBがAAAの審判にやってほしいことや確認事項などが
定期的にメールされるそうです。
今回のメールは、
”リミング”のやり方についての確認事項でした。
どのようなケースで、リミングするのかなど、
MLB4人制で使えるリミングを練習するためです。
メールにも、「これは、AAAレベルだけです。」
と念を押してありました。

このようなメールを見ると、
メジャーに本当に近い位置にいるんだなぁと感じます。
勿論、あと戻りもできません。
前を見て、突っ走るだけです。

2009年05月20日

ステーキ・ディナー

”ステーキ・ディナー”、この言葉の響きは、
もう数年聞いたことがありませんでした。
そんな言葉をこの2日間で、
嫌というほど聞きました。

マイナーリーグ審判には、
”ステーキ・ディナー”という習慣があり、
以前にも何度かブログで紹介しました。
以下のような偉業を成し遂げると、
球審であった者が、塁審からステーキ・ディナーを
ご馳走されるという、習慣です。

①2時間未満の試合時間(1時間59分より短い試合時間)
②1イニングを投球数3球で終える。
③試合前に、試合球をマウンド付近に球審が投げるのですが、
そのボールが投手板上に乗せることができた場合

この3つに当てはまった場合に塁審であった者が、
ステーキをご馳走しなければならないのです。
いつもステーキばかり食べていられる身分でない
我々は、このような時だけステーキを食べられるので、
塁審であった者も、やはり嬉しいのです。

そんな偉業が2日間連続で起こりました。
2試合とも2時間以内の試合でした。(1:59、1:56)
僕は、2日間とも塁審でしたが・・・。
近いうちに、先輩2人にステーキをご馳走しなければ
なりません。
しかし、こんなことが2日も続くなんて、
まぁこれから先は、ないでしょう。
何で、このような経験ができたということで
良しとしましょう!

でも出費は痛いです・・・。

2009年05月21日

アメリカ独立革命

現在滞在中のヴァージニア州ノーフォーク
より少し北にある地域で起こった戦争によって
最初のアメリカ13州が誕生しました。
休日であった昨日は、
それらの戦争やイギリス人などのヨーロッパ諸国の
人々や、その前からアメリカに住んでいた
インディアンの生活の様子などを伝える
ヨークタウンとジェームスタウンに行ってきました。

CIMG2287.JPG
■当時の戦争で使っていた”キャノン砲”。

当時のアメリカの様子を知ることが出来て、
本当によかったと思います。
そして、審判学校の卒業生であり、
この近くに住んでいるアマチュア審判のサムさんに
いろいろと案内をしてもらいました。

英語でアメリカの歴史を勉強したので、
頭の中がパニックになっていましたが、
本当に良い休日になりました。
僕たちが、現在を生きていtられるのも、
先人のかたがたあってのこと。
そんな事を知ることは、大事なことなんですね。

日本の事も含めて、少し勉強しなければと思った休日でした。

Sam%27s%20House1.JPG
■案内をしてくれたSamの自宅庭先です。目の前が海なんて、
 本当に素晴らしいところでした。

2009年05月23日

MLB Umpire Manual 2009

昨日は、球場に行くとクルーチーフのRJあてに、
宅急便が届いていました。
RJが開けてみると、中には3冊の"MLB Umpire Manual 2009"
が入っていました。MLBからAAA審判にも支給されるようです。

CIMG2304.JPG
■Major League Baseball Umpire Manual 2009

AAまでは、PBUC Umpire Manualが支給されていたので、
感激です。またまた、メジャーに近づいているということを
感じた瞬間でした。

中身は、ルールの解釈、4人制フォーメーション、
審判の査定・教育システムなどの項目があります。

AAAは、まだマイナーリーグですが、
ルールの解釈などは、MLBの解釈でやるのです。
もう完全にMLB予備軍です。

又やる気のレベルが一段階上がった瞬間でありました。
今までやってきたことを全て自信に変えて、
自分の思った通りに全力で取り組んでいきます!

CIMG2300.JPG
■やる気の上がった試合前にRJと。


2009年05月26日

ルイスビル・スラッガー

メモリアルデーであった今日は、ケンタッキー州
ルイスビル(こちらではルイビルと呼びます。)という
バットの名門”ルイスビル・スラッガー”で有名な場所
に来ています。

とても良い街で、球場もメジャーリーグの球場を
思わせるような造りになっています。
AAAの球場は、どこも趣があり、
AAまでとは少し違う雰囲気を醸し出しています。
やはり、マイナーリーグ球場とは、
このようなところを言うのだと思います。

CIMG2307.JPG
CIMG2310.JPG
■バットの街、ルイビルの"Louisvile Slugger Field

そして本日は、チーフRJの奥さんの誕生日だったので、
彼女のお母さん、妹、妹の彼氏、その彼氏の友達
がテネシーから観戦に来ました。試合後は、皆で食事に行き、
その後は、スポーツバー内にボーリング場があり、
ボーリングが出来るようになっているバーで飲みながら
ボーリングをしました。ピンの上方に大きいビジョンがあり、
スポーツを観ながら、ボーリングをして、ビールを飲めるように
なっています。日本にもこのようなスペースがあったら良いのに
なぁと思いました。

その後、ホテルの部屋に戻り、皆でバースデーケーキを囲んで、
RJの奥さん、クリストルの誕生日を祝いました。
彼女は24歳の誕生日だったのですが、
彼女のお母さんは、46歳なので僕とあまり変わらいので、
少しショックでした。

CIMG2314.JPG
■アメリカの甘味が強いバースデーケーキです。

ヴァージニアから10時間30分かけて移動し、
朝5時に寝て、夕方4時50分からのゲームをしてと、
忙しい1日でしたが、いろいろと楽しめて良い息抜きになりました。
このような生活を繰り返しながらシーズン144試合を
消化していくのです。
まだ3分の2ぐらい残っています。
これからが勝負なので、頑張っていきたいと思います。

ケンタッキー州ルイスビル(ルイビル Louisville)にて
平林 岳

2009年05月28日

ナックルボーラー

27日の試合は、キッズ・デーで午前11時開始の試合でした。
なぜか、このようなデーゲームでは、僕が球審をすることが
多いのです。基本的にデーゲームは、試合後に時間があり、
休み気分が味わえるので、大好きです。

今日の試合では、ナックルボールを主に投げてくる、
昨年のリーグ最優秀投手でもある、
レッドソックス傘下AAAのCharlie Zinkという投手が先発
でした。

7イニングを投げたのですが、失点はゼロで、
打者達は、全く打てない様子でした。
あらためてナックルボールの威力を実感しました。

彼の投球を見て思ったのですが、
まずコントロールが良いというのが絶対条件です。
試合中何度か、ナックルボールのコントロールが
少し乱れたことがあったのですが、
そんな時でも、あまり速くない真っすぐで、
ストライクを確実に取れるので、
フォアボールをあまり出しません。
コントロールが良いことが絶対条件のようです。

しかし、なかなかバットの芯に当たらないものです。
おもしろいように空振りをします。
そして、芯に当てても打球が飛ばないということが
よくわかりました。

もっとナックルボールを投げる投手がいても良いのにと思いました。
きっとそれだけ投げるのが難しいのですね。
Zink投手は、MLBレッドソックスにナックルボールで有名な
Tim Wakefield投手がいるので、なかなかメジャーで活躍できないようです。
彼なら、きっと日本球界で大活躍するだろうと思いました。
日本球界の皆さん、彼を使ってみてはどうでしょう?

2009年05月29日

A Gun(拳銃)

ルイビルでのシリーズ最終戦試合前に、
いつものように球場警備にあたっている、
地元警察官で、MLB審判ポール・ナートさんの
弟さんが、審判室に来ました。
いつもここでの試合中に球場内の警備にあたっています。

そんな彼に、「拳銃はいつも携帯しているの?」
と聞くと、「勿論」と言って持たせてくれました。
僕の人生で初めて、本物の拳銃を持ってみた瞬間でした。
やはり重いものですね。重厚な感じがしました。
そして拳銃の弾をみせてもらいましたが、
テレビや写真でみるものと同じで感激しました。

でも弾入りの拳銃を持った瞬間は、本当に緊張しました。
間違えて発砲してしまったら大変なことになると思ったら、
とても怖くなりました。

日本でも警察官は拳銃を持っていますが、
こんなに身近に目にしたことがなかったので、
やはりアメリカだなと思いました。
ナートさんも、出来ればこの拳銃を発砲するような
事件に巻き込まれないように祈るばかりです。

CIMG2319.JPG
■拳銃を手にポーズをとるナート警官。

2009年05月31日

MLBプレーヤーズ

昨晩の試合で、AAAでの試合も33試合を数えました。
その前のAAでの17試合を含めると、ちょうど50試合を
超えたことになります。何だかんだ言っても、
もうシーズンは3分の1終わってしまいました。
いつものことながら、時が経つのは早いものです。
1試合1試合を大切にしていきたいと思います。

僕が球審をした昨晩の試合には、2人のメジャーリーガーが、
出場していました。

1人は、Miguel Cairo選手で、メッツやヤンキースでも活躍
していた選手です。今は、フィリーズに在席しています。
フル出場で、低めの難しい変化球を、
うまくすくって、レフトに大3ランホームランを打ちこみました。
このあたりは、さすがでした。

もう1人は、J.C.Romero投手です。リハビリで、1回だけの登板
でしたが、左投手の持ち味である、右打者へのストレートだけは、
ボールが火の玉のように見えるほど、威力のある投球でした。
これもまたメジャーの投手らしさを見ることができました。

ここAAAでは、このような選手をたびたび見ることができます。
また、これからメジャーに上がる選手も数多くいます。
そんな一流のプレーを見て、ジャッジできることは、
本当に幸せなことです。
僕も頑張って、そのような人達だけをジャッジできる世界に、
早く上がりたいものです。

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