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こんなこと、あんなこと・・・?

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■いつもチャタヌーガの球場レフトフェンスに座っているビジネスマンに会えるのもあと2試合になりました。

今日のデーゲームが終わって残り12試合になりました。
ここ何試合かでいろいろなことが起こったので少しご紹介します。

まず、18日の僕が球審の試合では、2塁走者がヒット・エンドランで3塁へ走った際に、打者がインコース高めの球をハーフスイングしました。(エンドランがかかっていたので、スイングしようとしたのですが、あまりにも高い投球だったので諦めたんだと思います。)スイングを宣告し、捕手が3塁へ送球したのですが、打者は悪球を振らされたせいで体制を崩して、1歩ぐらいバックネット方向へよろけたのです。その為、捕手と交錯しそうになりました。捕手は、それでも送球しましたが、そのおかげで少しそれてしまいました。すかさず、捕手と守備側が守備妨害ではないかと抗議をしてきました。僕は、打者が打者席内にいたことを確認していたので、自信を持って妨害ではないとして抗議を受け付けませんでした。

2塁へ送球する際の打者の妨害は、わかりやすいのですが、3塁へ送球の場合は、大抵の場合は、送球線上に打者が入ってしまうので、打者の行為に故意性がない場合は、あまり守備妨害を宣告することはないのです。シーズン始めのころに、同じチームの守備で、同じようなことが起こって抗議を受けたことがありました。その時の教訓が生きて、落ち着いて打者の行動と位置を確かめることができたのでした。

19日の試合では、ホームチームの投手が、8回表1死までノーヒット・ノーランを続けていました。そこで迎えた打者が、セーフティ・バントを試みたのですが、ファールになりました。ここで、球審であったクルーチーフのアートが、何か打者と捕手に話をしていました。その後の投球をその打者が右中間への2塁打を打ったので、ノーヒット・ノーランは消えたのですが、試合後にチーフに聞くと、”投手がノーヒットを続けている試合の終盤に、セーフティを試みることは、フェアープレーではないので、仕返し(ビーンボール)を食らうぞ!”と打者を教育したのでした。アメリカでは、このケースでのバントは、ずるい行為とみなされるようです。僕も初めて知りました。それにしても、バントをやめて、打ったところ、ヒットが生まれるなんて、おもしろいもんです。

今日20日の試合では、1塁塁審で、こんなことがありました。走者1塁で打者が送りバントをしました。マウンドと1塁線のあいだぐらいに打球が転がったので、投手が打球を処理して、1塁に投げずに打者走者にタッグに行きました。ちょうど、3フィートレーンの始まりを超えたところぐらいで、本塁方向からタッグをしたので、1塁ベースより1歩ほどフェアテリトリに入ったところで送球によるフォース・プレーを見ることに備えていた僕は、走者の体でタッグ行為が全く見えませんでした。走者は、僕がアウトのコールをしなかったので、スピードを緩めて、遠慮しながら走り続けました。僕がタッグを見えていないと感じた、球審であったクインが、ここでタッグがあったとポイントしながらアウトの宣告をしてくれました。

このケースは、基本的には1塁塁審の判定です。3フィートラインを超えているところに関しては、塁審の判定というように仲間同士で取り決めています。考え方として、プレーが見えなくても僕が判定を出すべきだという考え方が普通かもしれません。しかし、タッグがあったかどうかなどは、角度が悪いと全く見えないのです。なので、それをわかっていて、しかも良く見えている他の審判が、阿吽の呼吸で判定を出すということが審判クルーのチーム・ワークなのです。このような相手が見えていないという状況を察知できる能力が、経験によって養われる審判技術なのです。見事にクインがやってくれました。

3日間の間に、いろいろなことが起こりました。一度でも経験することが力になるのです。後残りは、12試合ですが、何が起こるかわかりません。また、どんな珍しいことが起こるか楽しみでもあります。
”Finish Strong!”が出来るように、アンテナを張り巡らせて頑張りたいと思います。

テネシー州チャタヌーガにて
平林 岳

●カウントダウン(残り試合)
12試合(球審4試合)

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