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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

坊主頭

先日、チャタヌーガでの試合前の時間に髪の毛を切に行ってきました。ホテルのすぐ近くにあった、日本でいう美容室に行きました。基本的に理髪店よりも少し料金が高めで、日本と同じでおもに女性が行くyところです。料金は、25ドルと高めでした。短くしてくれと言ったら、日本でいう五分刈りのようにされてしまいました。丸刈りになったのは、高校生以来のことです。まぁ、ここ2,3日急に暑さが増してきたところなので、ちょうど良かったと思っています。写真を今日の試合前に撮ったのですが、カメラを球場に忘れてきたので、僕の坊主頭の掲載は次回以降になります。悪しからず。

今日の試合後に思わぬ人物に会いました。アメリカ人夫婦でカブスファンのかたがたで、2年前にミッドウエスト・リーグのイリノイ州ピオリアチーム(カブス傘下1A)の試合に見に来ていて、たくさんの写真を撮ってもらいました。今回も、ピオリアから7時間運転して、カブス傘下2Aテネシー・スモーキーズの試合を見に来ていたようです。明日以降の試合にも全て来るそうです。

試合後にスタンドから、”ターク!”と数度呼ばれた気がしたのですが、まさか自分を呼ぶ人なんかいないと思い無視していたのですが、何と彼らだったんです。彼は、アマチュア・カメラマンで、とても良い写真を撮ってくれます。今回も、写真を撮ってくれたようなので、たくさんの写真がもらえることを期待したいと思います。

アメリカでも日本でも人と人とのつながりというのは、本当に大事な物なんですね。ありがたいことです。

2008年06月02日

ステーキ・ディナー

日曜日のデーゲームを終えた後は、少しだけ休み気分に浸れます。午後1時5分からの試合でしたが、ホテルに戻ったのが、5時過ぎでした。それから、近くのスーパーまで買い物に出かけて、7時からは、先日クインが、ものにした”ステーキ・ディナー”の約束を果たすべく、チリーズ(ファミリーレストラン)に行きました。僕も奮発して”サーロイン・ステーキ”を食べました。久々のステーキは、とてもおいしかったです。次は、僕がただでステーキを食べられるように頑張ります。

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■球審の試合前に“坊主頭”で1枚。

さて、現在しているホテルは、とてもグレードが高いホテルです。2A審判にふさわしいホテルだと思います。ダブル・ツリーというヒルトン系のホテルです。サザンリーグでは、10チーム中、半分ぐらいのチームは、2Aにふさわしいホテルを提供してくれています。半分ぐらいは、今までと変わらないホテルです。チームの考え方によって今でもかなり温度差があるように感じます。

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■現在滞在しているホテルの部屋です。

マイナーリーグにいるうちは、チームが用意したホテルに泊まります。メジャーリーグになると、自分でホテルを選ぶことができます。早く、好きな時にステーキが食べることができて、自分でホテルを選べるようになりたいものです。頑張ります。

2008年06月03日

ゲームコントロールー審判の仕事

昨晩の試合では、クルーチーフのアートがホームチーム監督に退場宣告をしました。監督がベンチから飛び出して来て、ものの数秒で、”You've Done!"と退場宣告しました。見事な早業でした。

監督は、試合後半の大事な場面での投手の投球判定に対して、アートが”ボール”を宣告した際にベントから文句を言っていました。その直後に打者が犠牲フライを打ち、逆転となる得点が入りました。この時の犠牲フライに対して、3塁走者の離塁が早かったとアピールがあったのですが、アートは、離塁は、早くなかったと”セーフ”の宣告をしました。ここで、監督が飛び出してきました。

この抗議は、明らかに走者の離塁に関することを抗議に来たのではなく、その前のボール判定に対しての抗議だとわかりました。このような状況の時は、監督は最初から、退場を覚悟で抗議に出てきています。なので、この場合は、できるだけ早く退場を宣告すべきなのです。

審判が、退場を宣告するとういことは、試合を進行させ、終了させる為の仕事にひとつなのです。僕にとって、チーフのハンドリング・スティエーションを勉強する良い機会でした。

2008年06月04日

4時間22分

昨晩の試合では、球審でした。何と、延長11回4時間22分の自己最長試合になってしまいました。9回まででも、3時間30分は軽く超えていた試合です。お互いのチームが再三、1点リードを守れず、結局11回裏にサヨナラ犠牲フライで何とか試合が終了しました。今日の試合は、12時05分からのデーゲームで移動日です。またもジンクスは破ることができませんでした。

移動日は、忙しい日です。特にデーゲームの場合は、睡眠時間もかなり削られます。移動の日々で、本拠地を持てない我々審判達は、常に家財道具一式(そんな大袈裟の物は持っていませんが・・・。)を持って移動なので、5日間の滞在後には、荷物をまとめて次に場所へ移動です。だいぶ慣れましたが、荷物をまとめるのは、苦手です。

全部の荷物をまとめて、車に積み、そして球場へ向かいます。試合後にそのまま次の目的地まで移動します。しばらく、少し長めの移動が続きます。ちなみに今回は、テネシー州ジャクソンから、アラバマ州モービルまでの約600キロ、6時間30分ほどの移動になります。デーゲーム後の移動なので、到着は、今日中になりそうです。

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■4時間を超える熱戦を行ったテネシー州ジャクソン プリングルス・スタジアムの審判ロッカー。
さすがに皆疲れて、多くを語りませんでした。

2008年06月05日

アラバマ

3時間10分のデーゲームを終えて、午後4時過ぎにテネシー州ジャクソンを出発しました。目的地は、アラバマ州モービルです。ここには、第2次世界大戦で使われた、戦艦アラバマがあり、多くの観光客が訪れます。アラバマ州の一番南にある海のまちです。

テネシー州は、アラバマ州の上(北)に位置しています。ジャクソンからモービルまでは、アラバマ州を北から南まで縦断するルートをとります。アラバマ州は、映画フォレスト・ガンプの舞台になっているところで、のどかな田園風景が広がっています。夕方から移動したので、このような風景をじっくりと見ることができました。

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■アラバマの風景。(走行中の車窓から)

6時間30分ぐらいで到着する予定でしたが、途中で道に迷い、午前12時過ぎに到着しました。今回の移動では、アンカーを務めたので、降りる際に、走行距離を見たら、何とシーズンが始まってから、7,250マイルと表示されていました。キロにすると11,600キロ移動したことになります。まだ、シーズンは、半分も終わっていないので、まだまだ走行距離は延びて行きます!

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■アラバマの夕日。(走行中の車窓から)

2008年06月07日

アメリカ南部の暑さ

今日の試合は、午後7時5分からのナイト・ゲームでの球審だったのですが、本当に汗が止まりませんでした。こんなに汗をかいたのは、2005年に所属し、1シーズンを真夏のフロリダで過ごしたとき以来です。その時は、ほとんどが、デーゲームだったのですが、それと同じぐらいの汗をかいたと思います。

試合開始時の気温は、華氏で88度(摂氏で30度ぐらい)、湿度が60%ぐらいだったと思います。知らなかったのですが、湿度は、試合開始時間よりも遅くなるにつれて、上がっていくのです。3時間12分ぐらいの長い試合だったので、終了時には75%ぐらいになっていたようです。

自分の知識では、気温は、だんだんさがっていくので、湿度も下がるのかと思っていましたが、逆に湿度は上がっていくのです。そして、日の出前が、一番高くなるようです。太陽が出ると、今度は、湿度が下がり始めるのです。

湿度は、50%ぐらいを超えると、汗はかなり出るものなので、体感の温度は、やはり気温が高いほうが高く感じるようです。フロリダ時代に、ナイト・ゲームだったらどんなにか楽かと思っていましたが、実は、ナイト・ゲームのほうが、湿度が高いので、汗の出方は、むしろデーゲームよりひどいのかもしれません。何か凄く勉強になりました。これから、もっと汗をかくようになるので、水分補給をしっかりとしていきたいと思います。

2008年06月08日

秘密兵器#1 アミノバイタル

相変わらず蒸し暑い日々が続いております。でも、開幕してからず~っと続けているYMCAジムでのj30分間のジョギングのお陰か、体調はすこぶる良好です。それと最近は、寝る前に浅いバスタブにお湯を張って、半身浴を20分ほどしています。かなりの発汗があり、その後にストレッチをして、筋肉痛や関節痛などの痛みを和らげる塗り薬を塗って寝ます。効果のほどはわかりませんが、とても気持ちよく眠りに着くことができます。

それと、日本のパリーグ審判時代から続けていて、効果を実感しているのが、”アミノバイタル・プロ”を試合の前後と寝る前に服用することです。パリーグで審判をしている時に、「球審の時に、アミノバイタルを飲んでおけば、翌日の体の疲れ具合が違うよ!」と審判同士でうわさになっていました。そのころからの、アミノバイタル信者です。

この前のオフシーズン中には、僕が主催した”上級審判養成講座”でも、味の素アミノバイタル事業部の栗原さんをお呼びして、その効果と使用方法などを教えていただきました。運動によって消耗するエネルギーを補い、筋肉を良い状態に保ってくれるのが、このアミノバイタル・プロなのです。今では、これがなくては審判ができません。僕にとっては、必需品でありお守りのような大切な物になっています。

皆さんも、これから夏のシーズンになり、体力を消耗することが多くなると思います。週末のスポーツや日々のトレーニングなどをするかたは、ぜひ”アミノバイタル”をお試しください。これは、事実かどうかはわかりませんが、お酒を飲む前に飲んでおくと翌日が違うような気がします。これは、僕の感覚ですが、興味のあるかたは、こちらのほうでもお試しください!

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■この3袋が、僕の仕事を支えてくれています。

2008年06月09日

試合中のサイン

僕たちは、マイナーリーグ2Aクラスで審判をしているので、フィールドに3人の審判がいます。走者がいない時には、球審が捕手の後ろに、1塁塁審は、1塁線上の1塁手より少し後ろ、3塁塁審は、3塁線上の3塁手より少し後ろに位置しています。打球が打たれた瞬間に、それぞれが、それぞれの責任を果たすために移動します。このそれぞれの審判の動きが3人制審判のフォーメーションになるのです。

1Aクラスまでは、2人で審判をします。2人だと、もちろん1人あたりにジャッジを下す頻度が高く、際どいプレーを判定する回数も多いわけです。でも、一緒に審判する相手が1人だけなので、コミュニケーションをとることは、比較的楽なのです。3人になると、コミュニケーションをとる相手が1人増えるので、呼吸を合わせることは、2人でやるよりも難しくなります。

その為、我々審判同士で、頻繁にサインを出しあい、常に確認をするようにしています。キーは、球審が3塁へ行く、”ローテーション”という動きをする場面としない場面をしっかりと3人が把握した上で、使い分けることです。

開幕してから64試合を、アートとクインとのコンビで試合を消化し、だいぶそれぞれの特徴を把握し、息の合ったフォーメーションがとれるようになってきました。こうなると、楽しく審判ができます。サインを出して確認をしあうことは、常にどんな時でも、3人で審判をしているという連帯感のようなものが生まれて、とても精神的に仕事がしやすくなるということも実感している、今日のこの頃です。

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■サインを出しているところです。表情も楽しそうでしょう?
Tim Holmes 撮影の写真を撮ったものなので、映像が少し悪いですが、我慢してください。

2008年06月10日

蒸し暑さとの戦い

今日の試合は、午後12時5分からのデーゲームでした。気温は、30度ほどでしたが、湿度がめちゃくちゃ高いので、体感気温は、35度ぐらいだと思います。とにかく、汗が出ます。汗が、ズボンにも浸み出してくるので、ボールをキープしている袋も、少しずつ湿っていきます。フロリダのルーキーリーグのときもそうでしたが、ここでも、防水加工が施されているボール入れが必要なようです。

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■アメリカ野球の試合前には、必ず国歌斉唱があります。アメリカ人にとって、国歌は大切な思いがあり、重要で厳粛な時間です。僕のこの時間に精神統一をしています。そして、「今日も自分の見たままを思い切って判定できるように。」と祈っているのです。

2時間37分の試合だったので、何とか無事に終えることができましたが、これが4時間ぐらいの試合であったらと想像したらぞっとします。

試合後に次の試合地まで移動しました。400マイル(約640キロ)、約6時間の移動でした。今シーズン初めてのフロリダ州上陸です。何か、とても懐かしい気がしました。2003年にアメリカでの再挑戦をスタートしてから、2005年のシーズンまで、毎年ある程度の期間をフロリダで過ごしていました。この”リゾート地”の雰囲気が何とも言えません。蒸し暑さは、とても不快ですが、明日の休日は、ビーチに行ってみたいと思います。たまには、蒸し暑さを楽しみたいと思います。

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■フロリダ州ジャクソンビルで滞在するホテル前のリバーサイドの情景です。

2008年06月11日

Beach!

20日ぶりの休日は、せっかくフロリダ州にきているということで、ビーチにいきました。ジャクソンビル・ビーチという、大西洋の砂浜です。アメリカは、西海岸側は、太平洋に接していて、東海岸側は、大西洋に接しています。そして、フロリダ半島は、西側がガルフ湾に接していて、東側が大西洋に接しています。ジャクソンビルも東側なので、日本からは遠い側ということになります。

何もしないで、砂浜に寝そべっていました。クインは、元気に泳いでいました。アートは、家族が来ているので、家族と砂浜を散歩していました。

1時間もすると、空の様子が変わり、フロリダ特有の”夕立ち”がくることが予測できました。案の定、ホテルへ帰路では、激しい雨にあいました。

休みは本当に良いものです。

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■Jacksonville Beach フロリダの砂浜は、綺麗な白砂です。

2008年06月13日

Thirsty Thursday

木曜日のナイト・ゲームでは、"Thirsty Thursday"と称するイベントを多くの球場で行われています。アメリカ野球の定番になっていると思います。Thirsty-のどが渇く Thursdayー木曜日 ThirstyとThursdayをかけて、のどが渇く木曜日とうたって、ビールを通常の半額以下で売って、多くのお客さんに、球場に来てもらうようなイベントを行っています。

どこの球場に行っても、いつものナイト・ゲームより、人が間違いなく入っています。今、試合をやっているフロリダ州ジャクソンビルでは、この日の観衆の数が、約9,500人でした。確実に昨日の夜の2倍は入っていました。

ただ、試合中にスタンドを観察すると、多くのお客さんが、ビア・ガーデンのような場所に群がっていて、座席に人が少なく見えたのも事実です。

多くのお客さんが、ビールをたくさん飲んで酔っ払っているので、審判に対する野次も当然かなり多く、きつくなります。球場に人を呼ぶためのイベントとしては、素晴らしいアイディアだと思いますが、審判にとっては、あまり良い曜日ではないようです。

2008年06月14日

MLBデビュー

MLBデビュー、ということなんですが、残念ながら僕ではありません。本日(アメリカ時間の13日の金曜日)、ジム・エアバンス審判学校で、チーフ・インストラクターを務めているD.J. Reyburn審判が、MLBのシアトル・マリナーズ対ワシントン・ナショナルズの試合で、MLBで初めての球審デビューをしました。

彼は、僕が2度目のアメリカでの挑戦を始めた際にインストラクターで、僕が見た審判のなかでも特に印象にあるインストラクターでした。審判学校に再入学した2003年当時は、1Aの審判でした。僕の知っている、そのような、マイナーリーグ審判のインストラクターで初めてメジャーに昇格(まだレギュラーではないですが)した審判です。

彼は、オフには、パートタイムで学校の先生を務めているようなとても頭の良い、人間としてもとても魅力を感じる人物です。そんな、人格者である彼が、メジャーの試合を裁くようになったことが、自分のことのように嬉しいです。

どうしても、彼の試合を見たかったので、インターネットでMLBの試合が観ることができるサイトを購入して、ライブで1時間ほど、彼の球審を見ることができました。僕から見て、とても良い出来だったと思います。どれだけ、デビュー戦が、今後の彼の審判人生に影響するか、僕は良く知っています。そんな中、落ち着いて、いつもの通り審判をしていた彼は、近い将来必ずMLB審判として定着するでしょう。

D.J. Reyburn #70 皆さんも彼の名前を覚えておいてください。審判をしているかたは、きっと彼の審判ぶりは、参考になると思います。

2008年06月15日

前半戦終了

アメリカでも今日は、父の日です。そこで、メジャーリーグでは、数年前から行っているようですが、グランドにる皆が、水色のリストバンドをつけてプレーをします。これは、男性がかかりやすい癌”Prostate Cancer”撲滅の意味があるようです。よく、乳がん撲滅のために、ピンクリボンをシンボルにしたイベントがあることはご存じかと思います。

さて、今日の試合が終わるとちょうどシーズンの半分が終わったことになります。(70試合)何か、今思えば短かったような気がします。振り返ってみると、とても良い前半戦をおくれたと思います。これは、良いクルーメンバーに恵まれたことによるものだと思っています。

昨晩クインと食事に行った帰りに、クインが、”この3人のクルーは、とても仕事がしやすいよね。”ということを言っていました。僕もそう思います。70試合を一緒に仕事をしてきて、それぞれが仕事しやすい環境で力発揮できているかなと思います。

グランドでのコンビネーションは、もちろんですが、仕事以外のことでもうまく息があっていると思います。

もちろん、チーフであるアートがうまくまとめてくれているから、良い環境で仕事ができるのです。感謝するのと同時に、自分もメンバーが力を発揮してくれるようなチーフにならなくてはいけないんだなと決意したのでした。

2008年06月17日

試合の遅延 3時間25分

昨日の試合で前半戦70試合が全て終了しました。日本を発ったのが3月10日だったので、3か月を過ぎました。早いような遅いような複雑な気持ちです。だいたい、後半のほうが短く感じるので、今年もそうあって欲しいものです。仕事のほうは順調ですが、今年は、とても日本の家族が恋しい気持ちがとても強いのです。好きなことをやらせてもらっている家族のためにも、後半戦はもっと頑張りたいと思います。

さて、前半の最終戦も簡単には終わらせてくれませんでした。試合開始1時間前から、かなり強い雨が降り出しました。フロリダ特有のスコールだと思っていましたが、なかなか止みませんでした。このぐらい降れば、通常は中止で、次回のカードの時にダブルヘッダーで消化するというのが通常なのですが、今回は少し事情が違いました。

その試合のカードでのハンツビル・スターズが前日まで、ウエストテネシー・ジャックスとまったくの同率で1位の位置にいたのです。子の最終戦の結果次第で、両チームの前半戦順位が決まる試合だったのです。1位のチームが、後半戦終了後のプレーオフに出場できるのです。ここで1位になれるか2位で終わるかで大きく違ってきます。

そんな事情があって中止にはできませんでした。もし、どうしても出来ないということになれば、休日である今日に試合を延期するということになっていました。僕たちとしても、数少ない休日をつぶすのは、どうしても避けたかったのです。

結局3時間25分遅れの午後6時30分に試合を開始しました。予定では、3時5分開始だったので、午後7時頃にはフロリダ州ジャクソンビルを出て、午前2時ごろにテネシー州チャタヌーガに到着する予定でした。お陰で、試合終了後の午後10時ごろ出発したので、到着は午前5時ごろになってしまいました。

マイナーリーグでは、試合が遅れてもせいぜい2時間までぐらいです。たぶんマイナーリーグ史上数番目に遅れて行った試合だと思います。これも良い経験になりました。このような事態に備えて、時間をつぶすためのグッズを携帯しておく必要性を感じました。(これは本気ですよ。)

2008年06月18日

休日の過ごし方

後半戦が始まりました。初戦の今日は球審だったのですが、いきなり3時間15分のロングゲーム。前半戦の試合をそのまま持ってきてしまったようです。試合時間に文句を言いたくないですが、せめて平均時間(2時間40分ぐらい)で終わりたいものです。最近は、長い試合に慣れてしまったのようで、困りものです。次回からは、もっとスピードアップのために努力してみたいと思います。

昨日の休みは、久々にのんびりと普段できない日常の事務処理をすることができました。睡眠時間は、4時間ぐらいだったのですが、まずコインランドリーに行って、洗濯をしました。こちらでは、わりとコインランドリーがたくさんあります。洗濯と乾燥が別々で、大体それぞれが1ドル~2ドルぐらいです。この前、ホテルに洗濯物を出したら、請求額が32ドルでした。Tシャツ6枚にパンツが5枚ぐらいでこの額です。その教訓もあり、今回からホテルにランドリーがなくても街で探すようにしました。

その後は、日本食のお店”すしなべ”で昼食を取ろうと思っていたのですが、月曜日はランチが休みだったので、しかたなく日常的に行っている”サブウェイ”でいつもと同じようなサンドイッチを食べました。

僕がアメリカで利用している銀行”バンク・オブ・アメリカ”に行って、アメリカ人から徴収したミズノ・ジャパンの審判用品の小切手でもらった購入代金を現金に換えて、そのお金を郵便局で、”ポスタル・マネー・オーダー”という郵便局で発行してくれる小切手に代えました。この小切手は、日本で円に換金する時の手数料がかかりません。自分の給料もこの方法で家族に送っています。ちなみに、普通の小切手を日本の銀行で換金すると、手数料が3,000円ぐらいかかり、しかも、3週間ぐらいかかります。本当に便利です。

そして、帰路にある”スターバックス”で”いつもの”アイス・カフェモカ”を飲んで、少しの時間くつろぎました。試合のない日は、本当にリラックスできます。

夜は、一緒に仕事をしているクインの誕生日が今日だったので、お祝いを兼ねて食事にでました。”リーバー・サイド・グリル”というレストランに行きました。クインとアートはステーキを頼みましたが、僕は、”フィッシュ・アンド・チップス”と”チキン・ヌードル・スープ”を食べました。

こんな感じで、あっという間に休日は終わってしまいます。次の休みは、出来ればゴルフにでも行ってみようと思っています。

2008年06月20日

【緊急告知】明日のラジオ出演

皆さん、お元気ですか?僕は、後半戦も始まり、やっとシーズンのペースが掴めたところです。これからの、残り試合を、全力で自信を持って、ジャッジしていきたいと思っています。

急なのですが、明日の土曜日にTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」に電話で生出演します。以前ゲストで出演したかたがたのその後を追うというコーナーで、午後2時~2時30分ごろに出演する予定です。土曜日のお忙しい時間帯ですが、お時間のあるかたは、元気な声を聞いてください。

何を聞かれるのかも聞かされていません。きっと面白い内容になると思います。ご期待ください!

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2008年06月21日

マイナーリーグ・ボールパーク

今現在、僕が試合を裁いているのが、マイナーリーグ2Aのサザン・リーグというところです。ちょうど、これぞマイナーリーグという部分が、いろいろなところで見ることができるリーグだと感じています。選手のレベルもやはり高くなったように感じます。実際に、このリーグで投げていた2人の先発投手が、現在、メジャーリグの先発ローテーション投手になっています。(ドジャースとマーリンズ)

球場(ボールパーク)もマイナーリーグならではの良さを多分に見ることができます。一番、感じることは、選手とファンとの距離がめちゃくちゃ近いというところです。アメリカの球場は、以外にもファールテリトリが狭いところが多いのです。広いというイメージがあったのですが、実は、狭い球場が多いのです。これは、ファンと選手の距離を近くに保つということと、より臨場感あふれる試合を見ることができるということがあるからだと思われます。もちろん、ほとんどの球場にネットがありません。(バックネットは勿論あります。)

試合前に多くの選手達が、ファンにサインをしている光景を目にします。ただ、見たくない情景を目にすることもたびたびあります。それは、弾丸ライナーのファールボールが、ファンの顔面や頭に当たるところです。昨日の試合でも、1塁塁審であった僕のすぐ斜め後方の席に座っていた子供の顔面にライナーが当たるところを見てしまいました。

多くのお子さんがスタンドで野球観戦を楽しんでいます。付添の親御さんたちは、特に打球の行方には注意をして、観戦して欲しいところです。そして、子どもたちが試合を見て楽しんでもらえるような”見方”を上手に教えて欲しいと思います。

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■テネシー州チャタヌーガのAT&Tフィールドです。ファンとの距離が近い、アットホームな球場です。

2008年06月24日

3Aの試合見学

昨日は2時からのデーゲームでした。試合後にテネシー州のジャクソンまで移動します。途中のナッシュビルに3Aチームがあり、午後6時から試合があることを知っていました。そこで、ナッシビルに寄って先輩審判達の仕事ぶりを見学しに行ってきました。

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■ナッシュビル・サウンズのホームグランドに相応しい、ギターかたどったスコアボードでした。

ナッシュビルに到着したのが、午後7時半ぐらいだったので、試合は5回まで進んでいました。3A審判も僕たちと同じ3人制で審判をしています。フォーメーションに関しては、ほぼ同じなのですが、ポジショニングの細部に関しては、かなり違っていて、とても勉強になりました。

これは、よりメジャーに近い方法でおこなっていて、経験が豊富な審判でないと、なかなか難しいポジショニングだと思います。これを、僕たちは、"Advanced Mechanic"(進んだやり方)と言って、ある程度以上の経験を積んだ審判しかできないことになっています。このような方法を使えるようになるための基礎を2Aでは、作っている段階なのです。

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■メジャーリーグでも採用の、走者1塁の場合での最新2塁塁審の基本的なスターティング・ポジションです。審判のかたはご参考に。

先輩たちの素晴らしい審判ぶりを見て、とても感激しました。早く、このような審判ぶりができるように、しっかりと、2Aで基礎づくりをしなければと、決意を新たにしたのでした。

2008年06月25日

メープルバット

休み明けの今日の試合は、3Aから降りてきた投手が先発するということで、とても期待していました。良い投手が投げる試合は、だいたい早い試合になります。結果は、確かに投手は良かったのですが、リーリーフ投手が崩れて、3時間を超えた試合になってしまいました。後半戦も前半戦のジンクスは、なかなか崩すことが難しそうです。

最近、アメリカ野球で問題になっているのが、”メープル製バット”を使用することによる弊害です。木質が固いようで、反発が良く、ボールを遠くに飛ばすことができるようです。ただ、バットが折れやすく、しかも、真っ二つにきれいに折れるのです。この折れたバットが、遠くまで飛んでいくので、そのバットの片割れが、選手やスタンドのファンに当たって、大けがをすることが多く発生するようになったのです。

僕がアメリカで再度審判をするようになってから、最近はやけにバットが折れることが多いなぁと思っていたのです。バットを折りながら外野に打球を飛ばす光景もよく目にしていました。最近になって問題視するようになりました。

そして、遂に今日のメジャーリーグの試合で、なんと折れたバットの片割れが球審に当たって、審判が病院に運ばれる事態が起きました。今回のことでメープルバット禁止の動きに拍車をかけることになるでしょう。でも、何かあってからでは遅いのです。今日被害に遭った、ブライアン・オーノラ審判の怪我が大きくないことを祈りたいと思います。

2008年06月26日

左右投げ対左右打ち

先日、マイナーリーグ ニューヨーク・ペン・リーグの試合で、左右投げ投手が登板中に左右打ち打者が出てきて、お互いにどちらで投げたり、打ったりするかが決まらずに、打者も左右の打席を行ったり来たり、投手はボールを左右に持ち代えるという光景を目にしました。

我々、マイナーリーグのルールマニュアルやMLBマニュアルには、「投手も打者も1度だけ代えても良い。」とだけ規定があります。問題は、どちらを先に打席なり投げ手を決めるかということなのです。

打者も投手も、相手が左右どちらかで勝負するのかによって、自分の勝負する打席や投げ手を決めます。ですから、何か取り決めを作っておかないと、どちらも勝負する”左右”を決めることができないのです。

昨日、同僚の野中審判から聞いたのですが、”打者が先にどちらの打席で打つかを決める”ということに決まりそうだということを聞きました。決めがあれば問題ないので、どちらでも良いと思いますが、個人的には、攻撃優先のベースボールなので、投手が先に決めるようになると思っていたので、少し驚きました。

まあ、僕が引退するまでに、このような状況に遭遇するかは、疑うところですが・・・。

2008年06月28日

いろいろな事があった1試合

今日の試合では、実にいろいろなことがありました。

まず驚いたのが、試合前にホームプレート上でメンバー交換を行うのですが、ホームプレート上に行って、バックネット裏のスタンドを見ると、何とスーパーバイザーのアンディ・ショーツ氏がいるではないですか。今シーズン3回目の査定が今日から始まりました。今回は、球審から見られることになります。ということは、マイナーリーグ審判で、一番最初に球審の査定試合を全て終了したことになります。3時間35分の長い試合で、球審にとっては、苦しい試合でしたが、何とか前回よりだいぶ良かったと言われたのでホッとしたところです。3塁塁審、1塁塁審も頑張りたいと思います。

ボークあり、退場あり、ローテーションのケースもたくさんありました。

何と言っても、両チームに警告をいれたということが僕にとっては、今日の試合でのハイライトです。打者が、デッドボールを受けて、1塁ベース手前で、投手に何か言いだしました。その後、ファースト・ベース・コーチも投手に対して何か叫びだしました。このまま、両チーム全員による、大乱闘が始まるかと心配しましたが、そのような事態にはなりませんでした。でも、この状況から、報復行為が起きる可能性があると判断したので、両チームに警告を入れました。この後にどちらかのチームが、わざと打者を狙って投球してきたと審判が判断した場合は、その投手と監督が退場になります。

査定があったこの試合で、いろいろなことがありましたが、クルーとして、それぞれの審判として、特に問題になるような対応をしなかったので、まずは良かったなぁと思いました。

2008年06月29日

ポジショニング

今日の試合では、3塁塁審を”査定”されました。3人制になって、数か月が経ち、基本的なフォーメーションは、出来て当たり前という段階になりました。今回のフィード・バックでは、主にメジャーで望まれているいる”ポジショニング”ができているかどうかを見ていたようです。

3塁塁審でのポイントは、1塁走者の2塁盗塁時のポジション、ダブルプレーでの2塁での判定する位置、2塁走者の3塁でのプレー(フォース・タッグ)を見るときのポジショニング、走者なしで、打者走者の2塁でのプレーを見る位置(状況によって見る位置を代えているのです。)などがおもな見られるポイントです。

前回の査定時には、とまどいながら動いていたのが、今回はスムーズに動けたので、3ヶ月間クルーで頑張った甲斐がありました。明日は、今シーズン最後の査定の試合です。いつものように全力で頑張ります。ポジショニングに関しては、僕自身感銘を受けました。今は、自信を持って判定を下すことができています。審判をされている皆さんには、ご紹介していき機会をたくさん作るようにしますので、ご期待ください。

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■3A審判のバントのケースで、3塁でのプレーに備える位置です。この位置から、ファール・テリトリの本塁よりでポジションをとります。3塁手の”捕球”が見える位置までできるだけ動きます。