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2016年06月17日

イチロー選手の功績

遂に、イチロー選手がピート・ローズ選手の持つ通算安打記録を抜きました。メジャー通算安打記録は、ピート・ローズであることは間違いありませんが、プロ野球選手の中で、世界中で一番多く安打を記録した選手は、間違いなくイチロー選手です!本当に素晴らしい記録だと思います。おめでとう!


僕は、ラッキーなことにイチロー選手の日本時代を間近で見ることが出来た審判の一人です。だからこそ、よくわるのですが、彼は常識を破ることが出来る、真のスーパースターであると断言できます。日本では、打者は、投球を選んで打つ。打てなくても四球で出塁すれば、安打と同じ価値があるという長年の常識がありました。それを覆したのがイチロー選手です。かれほど、ヒットに出来る投球ゾーンの広い選手はいないでしょう。悪い言い方をすると打てる範囲はなんでも打っていく選手です。だから、あれだけの世界一ヒットを打てる男となったのです。


それによって、当時のパリーグ野球が変わりました。当時の日本投手の打者への攻め方は、”細かいコースの出し入れ”で勝負することが常識でした。ところがイチロー選手のような打者には、それが通用しなくなります。出しても入れても全部打たれるようになるからです。そうなるとどうなるか?ストライクで勝負できる投手しか生きていけなくなるのです。ストライクで勝負するには、投げた投球自体の球威や変化球のキレの度合いがないと勝負に勝つことが出来ないのです。


当時のパリーグでは、まず、イチロー選手のような投球を選ぶのではなく、初球からドンドン打っていく打者が増えていきました。そこで、投手サイドでは、ストライクを投げて勝負できる投手が育っていくようになりました。そんな中、松坂投手、ダルビッシュ投手、岩隈投手、和田投手などは、そこからメジャーに巣立っていきました。


僕がパリーグで審判をしていた当時、いまよりお客さんは入っていませんでした。でもイチロー選手を見に来るファンは、明らかに多くいて、観客動員を大幅に増やすことになっていました。現在は、パリーグの試合にも多くのお客さんが来るようになりました。その要因の一つは、イチロー選手がパリーグの野球を変えてくれたことだと断言出来ます。


イチロー選手は、ヒットを世界一打った選手というだけでなく、日本球界に、とてつもなく大きな功績を遺した世界一の選手なのです。

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■シアトル時代のイチロー選手。イチロー選手のメジャーでの活躍が、アメリカ時代の僕に多大な勇気を与えてくれたこともまぎれのない事実です。本当に感謝しています。

2016年06月06日

審判育成手順#2

超重要2大基本テクニック

球審の投球判定テクニック
●スロットポジションを基本とする構え方
<スロットポジション>
打者と投手の隙間がスロットポジションです。このスペースから投球を立体的に見ることがポイントです。特に高低を横から見ることにより、低めいっぱいのストライクを見極めることが出来るのがこのポジションのメリットです。
〈足の位置〉
捕手の守備を邪魔しないところで出来るだけ捕手の近くに位置したいので、右打者時は、左足を、左打者時は、右足を前に出して捕手の為のスペースを作ります。捕手が構えているときの両踵位置に前に出す足つま先を合わせて、自分の前に出した足の踵位置に後ろ足のつま先を合わせます。肩幅より少し広いぐらいのスタンス幅で、足を前に出している分、体のラインが斜めになりやすいので、体のラインを投手に正体するように調整します。
〈頭の高さ〉
球審の顎の位置を捕手の頭のてっぺんの位置にあわせて構えます。この高さで、足の位置が適正であれば、捕手に視界を妨げられないで投球がミットに入るところまで見えるでしょう。

上記のポイントを押さえたうえで、投球判定するための構えを取り、その姿勢を崩さないようにしっかり固定し、(特に頭を動かさないように)眼球運動で投球を追います。この眼球運動だけで投球をリリースポイントから捕手のミットに入るまで追うことをトラッキングといいます。

正しい構え方でトラッキングのテクニックを使って投球判定をすることが、一番大事な基本のきということになります。

次回は、もうひとつの重要テクニック、"Angle and Distance" フォースプレイを見るための基本テクニックをお伝えします。

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■モデルは悪いですが、スロットの位置、頭の高さをよく見てイメージしてください。

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■足の位置と捕手との距離をイメージしてください。

2016年05月05日

審判育成手順#1

審判を育成するシステムについて、僕の経験上から考えていることを記していきたいと思います。

まずは、一番初めに知らなければいけないことは、基本のメカニクスとセット・ポジションです。
基本メカニクスには、
・アウト He's Out!
・セーフ Safe!
・ストライク Strike One! Strike Two! Strike Three!
・フェア No voice シグナルのみ。
・ファウル Foul!

セット・ポジションには、
・ハンズ・オン・ニーズ セット
・スタンディング セット

この2つの基本を覚えるためには、Go Stop Call の練習が必要です。
・Go プレイを見るために適切なポジションに移動
・Stop プレイを見るために適切なポジションで止まってセット・ポジションを取る。
・Call セット・ポジションでしっかりとプレイを見て判断し、基本メカニクスで宣告します。

これらの一連の流れを練習するのが、Go-Stop-Call の練習です。

これらのことは、”形”の部分ですが、まずは、これをマスターすることが大事な事です。
この形と同時に次回にお伝えする2大基本スキルをマスターすることが審判として実践に出る前にある程度マスターしておく事が望ましいのです。

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■ストライクの基本メカニクス 上記メカニクスは、基本中の基本メカニクスです。この後まだまだ覚えるメカニクスはどんどん増えていきます。

2016年04月28日

Hustle! Hustle!

審判の世界では、”ハッスル”という言葉を使います。審判学校でも、「ハッスルしなさい!」とはっぱをかけられました。


しかし、ハッスルとはどのような意味なのでしょう?広辞苑によると、元気よくやること。張り切ること。と書いてありました。審判の世界のハッスルも大体このようなことかも知れません。では、なぜ審判が、ハッスルすることが必要なのでしょうか?


何人かのMLB審判にハッスルとは何?と聞いてみました。審判学校で同期であったDan Iassogna がわかりやすくこう言ってくれました。『ハッスルする理由は2つある。ひとつは、あなたが判定する可能性のあるすべてのプレイに対して、ベストなポジションに入るため。ふたつめの理由は、チームに対して、全力で仕事をしているということを見せるため。彼らがあなたのハッスルしている姿を見たら、あなたは、全力で仕事に取り組み、仕事が大好きだという審判であるという噂になる。』


誰が仕事しているところを見ているかわかりません。特に一軍の試合ほど多くの人に見られています。仮にある審判がだらだらと仕事をしていて、誰かに見られていたら、今の時代、簡単にその醜態をSNSなどで全国の人に悪評がたってしまいます。


こんなことがありました。2A時代に、アラバマ州バーミンガムでの試合でとてもしまった投手戦になり、試合時間も2時間と少しだったと思います。その試合では、たまたま球審でした。このような試合は、球審にとってもやりやすい試合だったので、僕の調子もたまたま良かったのです。その時の良い仕事ぶり(ハッスルは当然していました。)をスタンドで観戦していたあるファンが、我々審判団の仕事ぶりを感激したといって手紙に書いてリーグに送ったのでした。その手紙の効果もあってか、我々のそのシーズンの評価は、皆よかったのでした。


こんなこともあるのです。これが逆の結果を手紙で報告でもされたら、きっとひどい結果が待っていたでしょう。見ている人たちの目も影響力があるのです。プロである以上、自分のやっている行動に責任を持つ必要があるのです。

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2016年04月24日

MLB Instant Replay

MLBでは、連日のようにリプレイ映像を見てから判定が確定しています。これは、アンパイアにとっては、とても大変だということは想像がつくでしょう。下記の映像は、走者の3塁触塁に関してアピールがあり、3塁の塁審A.J は、アピールを認めてアウトをコールしました。この判定に対してチャレンジが行われました。結局は、判定は覆りませんでした。このケースでは、リプレイを見ても覆すだけの証拠がみつからなかったという例だと思います。

http://m.mlb.com/video/topic/63817564/v604816483/colcin-reds-retire-garneau-on-appeal-at-third-base

皆さん、審判員達が、どれだけ際どい判定を瞬時にしているかということをおわかり頂きたいと思います。
■僕がクルーチーフであった2011年のシカゴ・カブス(マイナー)スプリング・トレーニングのメンバー
です。一番左のNic Lentz は、4月22日のイチローが先発出場した試合で球審をしていました。今年から時々メジャーの試合を裁くことが出来る”バケーション・アンパイア”になったようです。一応、僕の教え子なので嬉しい事です!
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2016年04月13日

マエケン2試合目先発

マエケン2試合目の試合では、球審が2A時代の僕の相棒であったQuinn Wolcottです。一番若いメジャーレギュラー審判員です。


シアトル出身で、アウトドアとゴルフが大好きな優しい青年です。シーズン中は、試合後毎晩、任天堂のテレビゲームをクアーズ・ライトビールを飲みながら朝までやっていました。でも翌日午後1時には、YMCAのスポーツジムに必ず僕と一緒に通っていました。


彼と過ごしたシーズンで思い出に残るのは、ある日の試合で、大乱闘が起きて、両チーム合わせて10人ほどの退場者を出したことがとても印象に残っています。その試合後にクルーチーフであったアートが3Aに助っ人として一時昇格するのが決まっていたので、この大乱闘の報告書を朝方までかけて僕とクインで書き上げたことをよく覚えています。


そんな彼の活躍は、僕がメジャーにいけなかっただけに、僕にとっても自分の事のように嬉しいのです。何かの機会に日本に来ることもあるでしょう。その時にたくさんのお土産話を聞かせて欲しいと思います。

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■2AでのHome Plate Meeting

2016年04月08日

マエケン投手デビュー戦

昨日は、マエケン投手の鮮烈なメジャーデビューをTVライブで見ることができました。これから何試合も登板するなかでのたかが1試合ですが、やっぱり大事な1試合です。最高のデビュー戦となったことは本当に素晴らしいことだと思います。おめでとうございます!サムライ・プレイヤーの誇りを忘れずに頑張って欲しいと思います。


その試合を見ているなかで、Dodgers の選手の中で、僕にとっても印象深い選手が2人いました。一人は、Justin Turner 選手です。昨日は、3番ファーストで出場し、先制のタイムリーヒットでマエケンをサポートしました。彼とは、長いこと一緒にグランドに立っていて、1Aのミッドウェストリーグから3Aまでずっと一緒でした。特に2Aのサザンリーグにいるとき、ミシシッピー州のブレーブス参加チームの試合を担当していた時に、滞在ホテルがビジターチームと一緒で、僕の家族が日本から遊びに来てくれていた時に、彼の所属していたレッズ参加チームと一緒になりました。ホテルで家族と一緒にいるときに彼が通りかかり、彼のほうから、「タクの家族?」と聞かれ家族を紹介しました。僕は、家族に彼がとても有望な選手で必ずメジャーで活躍する選手だよと紹介していました。その言葉が嘘でなかったことを家族も昨日わかってくれました。

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■Justin Turner 選手


もう一人は、マエケンの女房役であったA.J. Ellis 選手です。彼とは、僕が3Aのパシフィックコーストリーグで彼が時々マイナーに落ちてきたときになずかよく球審としてそばにいたことが多くて、よく当時の日本人メジャーリーガーについても話をしていました。特に黒田投手と一緒のチームだったので、彼の事を”素晴らしい投手だ!”と褒めまくっていました。今回も、マエケン投手にいろいろとアドバイスをしてくれたことは想像がつきます。彼とバッテリーを組んだことは、大正解だったと思います。

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■A.J. Ellis 選手


そんな懐かしい顔を見ながら、昔の良い思い出を思いださせてくれた、マエケン投手のデビュー戦でした。

2016年04月05日

MLBスライディングルール

MLBでは、今シーズンより、主に2塁ベース上でのダブルプレイ時に、走者が野手の送球を邪魔する目的のスライディングに規制をかけるようになったようです。

MLBスライディングに関するルール
1)走者は、スライディングをする際にベース到達前にグランド上にスライディングする足や手を付けなければならない。(野手に直接体当たりすることの禁止)
2)走者は、ベースに実際に届くようにスライディングし、実際に届くことが必要。
3)走者は、ベースに実際にとどまるようにスライディングし、実際にとどまることが必要。
4)走者は、ベースまでの走路を野手に接触するために変えることが出来ない。

以上の4点が決まった事です。昨年までは、割と”メジャーの一つの見せ場”として何でもありだったのが、このような基準が出来たことで、かなり接触が減ることが予想されます。

日本でも来年以降、このルールが適用されるようになるでしょう。いずれにせよ、それを判断する審判員のジャッジメントによるものであることを忘れないでください。

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2016年04月02日

野球界のピラミッド型組織化

野球界の組織図を見ると、いろいろな団体が数多く存在します。そして、いまだに、プロとアマの壁があるように、ピラミッド型に一本化されていません。他のスポーツ組織は、だいたいピラミッド型に整備されているようです。最近では、卓球界が組織を整備し、ジュニアからシニアまでの教育を一貫性を持って行うことによって有望な若手が育つという成果を出しています。僕は、野球界にも、このような整備が必要だと思っています。


将来のことを考えて、1組織としてではなく、野球界全体の将来を考えたビジョンが必要だと考えています。少子化による野球人口の減少は防ぎようがない事実です。この中でいかに野球界を発展させていくかは、野球に関わる全ての人々みんなで考えていかないと解決できない問題だと思います。


僕に出来ること、それはまず、”野球審判界の一本化”を図ることだと思っています。どこまで出来るか、いつになるのかは全く予想も出来ませんが、一歩を踏み出さないと変わらないことです。一歩踏み出してみます!見守っていてください。

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■打球に対してのステップ。一歩踏み出します!

2016年03月28日

Umpire Clinic in 香港#2

クリニックの2日目は、練習試合を実際に交代で審判することから始めました。3人制で、半イニング交代で回していきました。球審が出来るのは、8イニングだったので、16人だけ。たったの半イニングですが、意外といろいろな経験が出来るものです。


そこで見えてきたのが、球審では、”投球がミットに収まるまでしっかりとトラッキングする事”の大切さ、それと試合では見た目がとても大切であるということが良くわかりました。ボディランゲージが大事なんです。


塁審では、3人制に慣れていない人が多かったので、”3人制フォーメーション”をしっかりと習得する事、特にローテーションするケースなのかしないケースなのかをサイン交換によってクルーで3人が事前に把握しておく事がとにかく大事なんです。

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プロ野球審判のように毎日審判が出来る環境ではないと思うので、ポイントを絞って伝えていくしかないと思います。そんなポイントが浮き彫りになるような試合ドリルになりました。午後には、その試合での結果を踏まえて3人制フォーメーションのドリルを行いました。選手がいなかったので、シュミレーションでやったので、生徒の皆さんにはご不便を賭けましたが、進めていくうちに皆のイメージがしっかりと膨らんでいくのがよくわかりました。

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今日は、最終日です。僕の役割は、各審判達の3人制フォーメーションを昨日より、ひとまわり大きくふくらます事だと思っています。ふくらます事が出来る為の説明が出来る様に頑張ります!

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